定義
アキレス腱に生じる疼痛性障害の総称。
厳密には「炎症」よりも**腱変性(tendinosis)**が主体。
分類
① 非付着部型(mid-portion)
踵骨付着部から2〜6cm近位
最も多い
② 付着部型(insertional)
踵骨付着部痛
骨棘併存例あり
病態と治療戦略が異なる。
発生メカニズム
負荷急増
+
下腿三頭筋柔軟性低下
+
足部アライメント異常
↓
微小損傷蓄積
↓
腱変性
“炎症”というより過負荷変性疾患。
好発
ランナー
ジャンプ競技
中年男性
扁平足/過回外
踏み込み反復で発生。
主症状
運動開始時痛(ウォーミングアップで軽減)
腫脹
圧痛
腱肥厚
進行で安静時痛。
評価
🔍 腱中央圧痛
🔍 片脚踵挙上痛
🔍 下腿三頭筋短縮
🔍 Thompsonテスト陰性(断裂鑑別)
治療戦略
■ 急性期
負荷軽減
冷却
軽度ストレッチ
■ 回復期
エキセントリックトレーニング
足部アライメント修正
ヒールリフト
股関節強化
■ 難治例
衝撃波
PRP
手術(まれ)
実務チェックリスト
☑ 運動開始時痛
☑ 腱中央圧痛
☑ 腫脹
☑ 負荷増加直後発症
まとめ
アキレス腱炎は
炎症ではなく“腱の容量オーバー”。
治療の核心は
“負荷の再設計”。
手技:下腿の筋肉のほぐし
物療:TENS、干渉波、高周波、超音波、ハイボルト、マイクロカレント、冷・温罨法
固定:包帯固定、テーピング
運動:下腿の強化とバランス、ストレッチ
その他:セルフケア・生活指導
※一人ひとり症状を診ながら施術いたします。全てを行う訳ではありません