本会について
1.本会の目的
本会の目的は、東京の社会福祉の歴史について共同研究を行うことです。 政治・経済の中心地東京は、富が集中する一方で貧困と生活問題が蓄積・深刻化し、社会福祉問題の集中的発生の場でもありました。そうした中で、明治以来の東京における慈善、社会事業、社会福祉の営みは、量的にも多く、質的にもその先駆性や全国的影響力などにおいて注目すべきものが多く見られます。
これらについて、従来、個別の問題や事業については多くの研究が取り組まれ、少なからぬ成果が明らかにされております。しかしながら、個別の問題や事業を関連付け、「東京の社会福祉の歴史」総体として研究することは、未だ為されておりません。本会は、この大きな課題に共同の力で取り組もうとするものです。そして、「二」で述べるように、共同研究の積み重ねの上に、将来『東京社会福祉史』をまとめることができたら、という願いを持っております。
研究対象は、近現代の東京(東京府―東京都)における社会福祉(慈善、社会事業を含む)の営為の全て、時期は明治以降昭和の革新都政期まで、前史として江戸期も対象とします。
2.本会の課題
会の研究課題として以下のことを考えております。(1)(2)は定例の研究会で順次報告と討論を行い、(3)は会員有志の参加で作業を進め、適宜、研究会における報告を行います。(4)は長期課題です。
(1)先行研究の検討
東京の社会福祉の歴史にかんする先行研究のリストを作成する。
主要な先行研究については研究会で詳細に検討する。
〔例〕 養育院百年史 東京都福祉事業協会七十五年史
マハヤナ学園六十五年史 二葉保育園八十五年史
(2)会員の個人研究の報告と討論
東京の社会福祉の歴史に関する研究を会員が順次報告
(3)共同作業
a東京の社会福祉の歴史に関する史資料の調査とリストの作成
社会事業史学会史資料問題委員会の取り組みに連動して活動
b戦前期東京社会事業施設名鑑の作成
(4)東京社会福祉史編纂
3.本会の運営
- 定例会を毎月開催します。原則として第4土曜日とし、時間帯は午後と夜の交互。
- 機関誌『東京社会福祉史研究』を発行します。
- 年会費は一般会員6,000円、学生会員3,000円とします。
- 上記年会費とは別に、研究会参加費として300円を毎回徴収します。
- 定例会については、会員以外の当日のみの参加者(臨時参加者)も歓迎します。
- 事務局は会の代表松本園子宅に置きます。
- 本会は、地域社会福祉史研究会連絡協議会に所属する団体です。
4.運営体制(2018年8月25日現在)
[代表] 松本園子 [副代表] 宇都榮子・土井直子
[事務局]
駒崎道(研究会会場手配、研究会への郵送物、電話対応)
江連崇(研究会メール管理、ニュースレターのメール送信、メール連絡への対応)
野口友紀子(ニュースレター編集)
石川衣紀(ホームページ管理)
副島望(会計)
[監査] 百瀬孝・野口武悟
[研究誌編集委員会] 宇都榮子(編集委員長)・寺脇隆夫・長沼友兄・田所祐史