ここでは、アメリカで手に入る小児用のお薬を紹介します。(小児科の先生が薦めてくれて、実際に日本のママさんが使用しているものです)使用の際は必ず主治医に相談の上ご使用ください。
発熱
Tylenol (幼児用タイレノール):子どもが発熱したら、まずかかりつけの小児科医に電話をすることが一番良いですが、熱が華氏100度以下(摂氏37.7度以下)であれば、「タイレノールを飲ませて様子を見てね」といわれるだけです。2~11歳の子供用タイレノールもあります。用法・用量を守って与えましょう。
飲み込んだ空気を吐き出すための薬
Infant’s MYLICON Gas Relief:母 乳やフォーミュラの吐き戻しを防ぐためには、こまめにげっぷをさせることが重要ですが、げっぷがうまく出来ない時はこの薬の力を借りていました。フォー ミュラを飲む赤ちゃんは、母乳を飲む赤ちゃんに比べて飲み込む空気の量が多いようなので、赤ちゃんがうまくげっぷできなくて苦しんでいるようだったらこの 薬はおすすめです。薬局やジャイアントイーグルの赤ちゃん用品のコーナーに行くと大抵置いてあります。
おむつかぶれ
A+D: 赤い箱はおむつかぶれを予防する薬、青い箱は出来てしまったおむつかぶれを治す薬です。子どもが生後2ヶ月の頃、おむつかぶれが出来てしまって家庭医に相 談したところ、この薬をすすめられました。かぶれて赤くなった子どものお尻に厚めに塗ったところ、2日できれいに治りました。これも薬局やジャイアント イーグルで買えます。
Balmex:子どもが生後7ヶ月時に痔になってしまい小児科でこの薬をつけるように勧められました。
Boudreaux’s Buttpaste:上記のBalmex同様、痔になった時に小児科でこの薬をつけるように勧められました。
下痢
下痢や嘔吐時の水分・電解質補給に、薬局やジャイアントイーグル等で売られているイオン水(商品例:Pedialyte)をお水やミルクの代わりに飲ませます。使用の際は必ず担当の小児科医に相談してください。
日焼け止めクリーム
春になると、いろいろな日焼け止めクリームが店頭に並びます。購入前に、Environmental Working Group が毎年出している評価を読んで購入されることをお薦めします。
保湿剤
【体験談1】去年小児科医(アメリカ人)に教えてもらったAQUAPHOR(ドイツ製の軟膏で、GEだったらBaby Needsの棚にあります。7ドル程度です)を使っています。 べたべたする軟膏ですが、朝、晩の他、気になるときに1日何度も塗っています。医者にも、どれだけ使っても安全なものだといわれています。
【体験談2】家の娘は1歳からアトピー性皮膚炎で、ずっと皮膚科にかかって、そのときに応じて、ステロイド、保湿剤を 使っていました。知人に進められた保湿剤を使っていまして、大変効果があったので紹介します。とっても伸びが悪い軟膏ですが、今までアメリカで購入した軟 膏の中で、てきめんに効果があり、ステロイドをほとんど使わなくても、娘の症状が軽快しています。本人もかゆみがすごく減ったといっています。 今まで、色んな保湿剤を試した中で1番です。
【体験談3】我が家も同じくAQUAPHORを新生児の時から使っています。成分をみるとステロイドは含まれていないので娘にも頻回利用しています。
【体験談1】うちも昨年(0歳)から、冬に乾燥した湿疹が出て、今年もほっぺやまぶた、手足に出現してきました。家庭 医には、Vaseline(ワセリン)をすすめられました。大きいケースでも$1以下ととても安価です!ドラッグストア、スーパーなどのドラッグコー ナーにあります。乳化剤や防腐剤など他の薬品は一切含まれていないので、化学薬品のアレルギーなどが不安なベビーには最適です。皮膜をつくり保護してく れる(バリアーをつくる)ので、ひどいところに使ってます。べたべたして、服などで取れてしまうのが難点です。
皮膚科のドクターに教えてもらったのは、保湿系は、一度ぬって、浸透した後にもう一度塗るのがコツだそうです。あと、お風呂上り、少なくとも15分以内に塗りこむことだそうです。
【体験談】ベイビー、そしてママたち専用のものを、化学成分を一切使わず作っているフランスの会社です。 アトピー性皮膚炎のお子様をお持ちの方は特にご存知の方も多いかもしれません。 のびもよく、肌につけた後もさらさらしっとりで、私たちは大満足です。 ピッツバーグだとBabylandで手に入ります。
ただ、お店には品数が少ないのでWebでの注文もいいと思います。 お値段は少ししますが、特に新生児をお持ちのお母様、安全性に敏感な方にはお勧めです。
【体験談】私の娘も冬場になると酷い乾燥肌になります。 よほど痒いらしく、出血するほど掻きむしるので、お肌のケアにもかなり気をつけています。 普段は、ヴェレダ(Weleda)の赤ちゃん用入浴剤、クリームを使っています。Whole Food’sで見かけた事があります。カレンドュラが入っているクリームがお薦めです。塗り心地もさらさらしているし、香りもよく、ヴェレダ社のモットー が自然療法だけに化学合成成分は全く入っていません。 また、乾燥、痒みが酷い時はVaselineを部分的に使っています。
ステロイド系の塗り薬
【体験談】症状がひどいときにステロイドを短期使用しました。ステロイドは恐ろしいものという先入観があったので、最 初は抵抗感がありましたが、ドクターには、 「子供が掻き壊すほど症状が重いと、子供が掻くことが刺激になって湿疹の範囲は広く症状は重くなっていく。 保湿剤を使っても改善が追いつかないので、さらに子供が掻いて悪循環になってしまう。 ステロイドで一度その悪循環を断ち切って、いい状態に戻してから、保湿を欠かさず現状を維持するべきだ。」
といわれました。 ドクターはアレルギーと喘息が専門の小児科医です。彼の処方は以下の通りでした。 当時子供は0歳6ヶ月でした。
Hydrocortisone Cream1/2%(ドラッグストアで処方箋なしで買えます)を朝晩2回患部に塗る。
5日使って2日休むのを1サイクルとして、使用するのは3サイクルまで。
Aquaphorでの保湿は必要に応じて1日何回でも。
それで効果がなければ連絡するようにということでしたが、 ステロイドを1日使用するだけで劇的に改善したので、その後は1日1回だけ使い、 3日以上続けたことはありません。 これで症状はすっかり治まり、子供は全く掻かなくなるので、その後は保湿のみ怠らないようにしました。
日本人の家庭医(現在は転勤)にも相談してみましたが、 ステロイドは非常に有効な薬なので、医師の処方に従って使用するならいいと言われました。 ただ、
症状が改善したらすぐにやめること
できるだけ薄く塗るのがコツ
1週間使ったら1週間使わないというようにして、続けて使用しないこと
が重要だそうです。 とにかく劇的に効くので、使うのがクセになり、使い続けてしまう…というのが問題で、副作用は医師の処方を無視してそういう連続使用を行った場合に起こるということです。
もちろんやっぱりステロイドは使いたくないと思われるママも多いでしょうし、対症療法に過ぎないので根本的に治癒してくれるものではないですから、使わずにすむならそれに超したことはないと思います。 ただ、0歳でも使えるという参考情報としてお知らせしておきます。(一応かかりつけのドクターに相談しましょう。)(2010)
(Oct. 2014)