アメリカでは、Potty Training と呼ばれています。このページでは、アメリカで一般的に行われているトレーニングや、お役立ちグッズ、日本のリンクや、体験談を紹介します。
【トイレトレーニングの時期】
アメリカでは、肉体的にも精神的にも準備ができているといわれている時期は18ヶ月から24ヶ月の間と言われています。でも子供によってはその3歳、4歳 までそのような兆候が現れない場合もあり、子供がその時期になったからと言って焦る必要はないようです。子供の様子を見ながら子供の成長に合わせて進めて いきましょう。(参照:Baby Center)
【トイレトレーニングを開始してもよい子供のサイン】
(参照:Baby Center, Readiness checklist)
バランスよく歩き、走り、安定しているか。
1回の尿がかなりの量になっているか。
便が比較的定期的にでるようになっているか。
排便・排尿の間隔が少なくとも3、4時間あくようになっているか。(膀胱の筋肉が尿をキープできるほど発達しているか)
2~5分、しっかり同じ場所に座っていることができるか。
パンツを自分で上げ下げできるか。
汚れている、あるいは汚れていないおむつをつけるのを嫌がるようになったか。
他の子供や、パパ、ママのトイレの様子に興味を持つようになったか。
排尿や排便の兆候を教えるようになったか。
自分でやりたい!という意志がでてきたか。
自分のできたことを喜ぶようになったか。
トイレを使うのを嫌がらなくなったか。
協力的な態度を示すか。
簡単な指示に従えるようになったか。
物など適切な場所に置く事ができるか。
「おしっこ」「うんこ」という言葉が理解できるか。
尿意や便意があることを体で理解でき、かつトイレに行くまでにそれを待つことができるか。
■ 肉体面
■ 行動面
■ 認知面
【トイレトレーニングの準備】
アメリカにも日本同様、いろいろなトイレトレーニンググッズがあります。「Potty training」というキーワードで検索すると商品のレビューや値段などがでてきますので、商品を購入する前に参考にしてみましょう。以下、役に立つサ イトのリンクです。(シールなどは「トイレトレーニング、シール、ダウンロード」と検索するといろいろでてきます)
Potty Training: Product, and Information(英語):アメリカで手に入るトイレトレーニンググッズやその評価、値段がわかります。
花王メリーズ:トイレトレーニング(日本語):日本のトイレトレーニングが詳しくわかります。読者の実体験はとても参考になります。
ユニチャームのトイレトレーニングシールとポスター(日本語):プーさんのポスターとシールがダウンロードできます。日本でわざわざ買ってこなくても大丈夫!
機関車トーマスのご褒美シールと台紙(日本語):トイレトレーニングに限らず、いつでもプリントして使えます。(シール台紙は、プリント用の台紙がOffice Dept などで購入できます。)
アメリカのキャラクターのシールと台紙(英語):アメリカで人気のあるキャラクター(Cars, Dora, Thomas, Disney)が入った台紙がダウンロードできます。
トイレトレーニング用ごほうびシールと台紙無料ダウンロード(日本語) かなりの量のリンクが貼られています。ご参考までに。
【アメリカでのトイレトレーニング体験談】
《ケース1》
渡米したのが娘が2歳1ヶ月の時だったので、「こちらの生活が落ち着いてからでいいや」と思っているうちに、3歳の声を聞く時期になってしまいまし た・・。さすがにあせってしまい、日本から持ち込んだおまるのハンドル部分を便座に置き(もっとこのハンドル部分は トイザラスで普通に売られていました ね。)、誘導することから始めることに。もともとプルアップを使っていましたし、おしっこのとき教えるようにはなっていたので、すぐに外せると思っていた のですが、パンツに挑戦した時に限って失敗を繰り返すようになってしまいました・・。あっという間に外れた日本人のお子さんを見るたびに、自分のやり方が 悪いのか、ものすごく落ち込みましたね。しかしかかりつけの小児科の先生に「まだ3歳でしょ。私なんて12歳まで、夜おむつをはいていたわよ。病気でもら すんじゃないんだから、ぜーんぜん平気」と言われ、すっかり気が楽に!親がリラックスしたのが娘にも伝わったのか、4歳前にはパンツをはいても、「ほぼ」 失敗しないようになりました。また出先でどこにトイレがあるか不案内な場合には、万一の場合に備え、思い切ってプルアップをはかせていたので、親子共々気 楽にお出かけを楽しむことが出来ました(もちろん出来るだけトイレでさせましたが、子供の場合、あせるとかえって残念な結果になってしまうので・・・。)
もっとも夜は全く事情が違います。小児科の先生によれば、膀胱が成長し夜の間分のおしっこを貯めておけるまでは、訓練して我慢できるというものでは ないそうです。また夜中に起こしてトイレに連れて行くのは、膀胱の成長や子供の睡眠のリズムを妨げるので良くないとも言われました。そんなわけで7歳くら いまで、夜はおむつで親子共々ゆっくり熟睡することが出来ました。
ただ、子供が3歳クラスからプリスクールに入る場合には注意が必要です。娘が入学する際、プルアップなどを交換してくれるのか質問したところ「ここ はCHILD CAREじゃなくて SCHOOLなのでできない。」と言われました。もっとも親が交換したりすることは構わないとのことでしたので、最初の頃は定期的に 確認しに行っていましたね。
とにかくアメリカのおむつはずしは、「外野」が静かな分、日本より楽なような気がします。それぞれの子供によって、できる時期が違うのは当然、という周囲の姿勢に、おむつはずしだけでけでなく、様々な局面で助けられているな、と実感しています。
《ケース2》
息子が本格的にトイレトレーニングを開始したのは3歳9ヶ月の時で した。息子にトイレトレーニングをさせるのがとにかく億劫で、通っていたプリスクールが入学時3歳でもオムツでOKだったこと、息子の言葉の発達が標準よ りも遅かったこと、2人目の子を妊娠してつわりがきつかったこと、男の子を持つ近所のアメリカ人ママにリサーチした結果、オムツ外れの時期はだいたい3歳 から4歳だったので「まだ大丈夫」とのんびり構えていたこと、などなど、様々なことを言い訳にしてトレーニング開始を先延ばしにしていたのですが、何より も一番の原因はおしっこやうんちで汚れたパンツを洗うのが面倒くさいという、私の性格でした。
そんなある日、プリスクールの校長先生に呼び止められて、「○○君はオムツが外れないと、たとえ4歳の誕生日を迎えても4歳児クラスに進級できませ んよ」と言われたことによって、ようやくトイレトレーニングを始める決心がつきました。オムツを卒業しないと4歳児クラスに上がれないことを息子によーく 言い聞かせて、家にいる間は布パンツで過ごすようにしました。ご褒美には息子が好きなPETZを用意して、ディスペンサーを数種類買い揃え、中身の味は息 子に好きな物を選ばせて、それをジップロックに入れてトイレの目の前にぶら下げて息子のやる気を高めるようにしました。最初の2週間は本当にお漏らしの連 続で、情けないやら怒りたいやらという気分でしたが、お漏らしをしても叱らず、穏やかな声で「お漏らしすると気持ち悪いよね。ママも悲しいよ。次はがん ばってトイレでおしっこしようね」と言うように努めました。3週間目にはさすがにお漏らしの気持ち悪さ、恥ずかしさに気づいたようで、開始から1ヶ月後に はおしっこについてはほぼ確実にトイレで(またはおまるで)できるようになりました。トイレでおしっこできた時にはちょっと大げさなくらいに褒めてあげ て、うんちも成功できたらご褒美2倍、1日中お漏らししなかったら夕食後にチョコレートひとかけらとか、息子のモチベーションを保つためにご褒美をあれこ れ工夫しました。トレーニングを開始してから2ヶ月後、うんちも確実にトイレでできるようになってから初めてプリスクールに布パンツで行かせました。家で はいつも「おしっこ! うんち!」と日本語で便意を伝えてからトイレに行っていたので、プリスクールでは先生にも分かるように「トイレまたはバスルーム」 と言うようにしようね、と教えて実行させるのが大変でした。その後、4歳の誕生日を目前にしてプリスクールでもオムツ卒業と認めてもらえて、無事に4歳児 クラスに進級できました。
振り返ってみると、4歳近くになると膀胱の機能がかなり発達していて、溜められる尿量が増えているので、一度コツをつかんだ後は割りとスムーズに短 期間でオムツ卒業ができたように思います。でも何よりも重要なのは親のやる気、本気度、汚れ物の洗濯もいとわないという覚悟なのかもしれません(苦笑)。
(Oct. 2014)