日本に比べて卒乳の早いアメリカ人。仕事復帰(おおむね産後3ヶ月)と共に卒乳するママさんが最も多く、1年間働きながら母乳育児を続けるママさんは全体の12%程度のようです。(the 2001 National Immunization Survey) そんな働くママさんは当然赤ちゃんが寝る場所もすでに別。日本のように川の字で添い寝する文化はありません。そんな彼らのネンネトレーニング方法を紹介します。(添い寝派の方、赤ちゃんが同じ部屋で寝ている場合には参考になりません。すいません)
出典:Baby Sleep Training: Cry it Out Method
Cry it Out: Ferber method(ある一定の時間、泣かせっぱなしにする方法)
CIOとは
この方法を聞くと皆さんは泣かせっぱなしで放置すると勘違いしてしまうかもしれませんが、そうではありません。ある一定の時間(30分-1時間半の間 :個人差有り)で、抱っこしてなだめてあげる前までの間、泣かせて寝かしつけるという一つのネンネトレーニングです。
CIOの理論
これは赤ちゃんが、他のスキル同様、自分の力で眠りにつくことができるのを「スキル」とみなし、そのスキルを身につけるために機会を与えることと考えられています。
もし、ママが授乳しながら寝かしつけをしたり、パパが抱っこで寝かしつけをやった場合、赤ちゃんは自分で眠ることを学ぶことができません。例えば、夜中に 起きた場合など、泣いた後自分で眠りに付く事ができなくまります。このスキルを身につければ、赤ちゃんは自分ひとりで眠りにつくことができますし、夜中に 起きてもまた自分で眠ることができます。
CIOの方法
これを実行するまえに、以下のことを確認しましょう。
*赤ちゃんは肉体的にも精神的にも夜通しぐっすり眠ることができるようになっているか
*月齢にして4ヶ月から6ヶ月の間(個人差があります)。もし上記に当てはらまなくても、とりあえず試してみて、失敗したら、また数週間後に挑戦する、ということもできます。
ステップ1:
赤ちゃんが眠そうになったら、クリブに寝かせます。
ステップ2:
「おやすみなさい」と声をかけてあげて、部屋を出ます。もし、赤ちゃんが泣き出しても、あらかじめ決めておいた時間は放っておきます。(これが一番辛いです)
ステップ3:
一定の時間が過ぎたら、赤ちゃんの部屋に戻り、1,2分間、赤ちゃんの背中をトントン叩いてあげたり、さすってあげたりとなだめてあげます。部屋の ライトは消したままで、優しい声をかけてあげます。ここで決して抱き上げてはいけません。そして泣き止んでなくても、ひとまず部屋を出ます。
ステップ4:
最初に決めた時間よりも長めに部屋の外で待ちます。この3と4のステップを繰り返します。部屋をあける時間を徐々に長めにしますが、部屋の中にいる時間は常に1,2分程度にします。
ステップ5:
このステップをママあるいはパパが部屋にいる間に赤ちゃんが寝るまで繰り返します。
ステップ6:
もし赤ちゃんが起きてしまったら、またこのステップを繰り返します。
ステップ7:
部屋の外で待つ時間を毎晩長くしていきます。ファーバー先生(このCIOの推奨者)によると、この方法で、3,4日目(少なくとも1週間目)には赤ちゃんが自分で眠れるようになります。もし、これで失敗しても、また数週間後に試してみましょう。
どの程度の時間、部屋の外で待つがいいのか
初日:1回目は3分間、2回目は5分間、3回目以降は10分間待ってみます。
二日目:1回目は5分間、2回目は10分間、3回目以降は12分間待ちます。
三日目:それ以降はその間隔を少しずつ長くしていきます。
CIOを実行するにあったってのヒント
この方法を実行する前に、赤ちゃんのベットタイムのリズムを整えてあげましょう。例えば、お風呂→本を読む→そしてネンネというふうに、次に何が起こるのか、ということが赤ちゃんが予測できるようにします。
赤ちゃんを泣かせるのは辛いことです。パパとママがちゃんと話し合って、協力しあい、しっかりと計画をたてましょう。あと、パパが出張に行ったり、お祖父ちゃんお祖母ちゃんが訪ねてくるようなイベントがあるときは避けましょう。
睡眠不足になる覚悟で取り掛かりましょう。(私は、連休の前を選び、旦那にも協力してもらう了解を得て、取り掛かりました。)
(Aug. 2010)