出産後、授乳がなかなかうまくいかず、混合になって終いには赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなったり、赤ちゃんが哺乳瓶の乳首に馴れてしまい、nipple confusion (乳頭混乱)を起こして、赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなる・・・という話を聞きます。
また、日本のように授乳室が公共の場所にないため、母乳をあげるのが億劫になり、次第にフォーミュラを頼るようになったり・・・・と、アメリカでは母乳育児に対してあまり協力的ではありません。そんな問題を日本人ママさんはどうやって乗り越えたか、その体験談の紹介です。
母乳の量を増やす方法
一番よい方法は、飲ませる回数を増やす、水分を大量に摂取することですが、それ以外にラクテーションコンサルタント(授乳指導員)から薦めてもらった方法を紹介します。
ハーブの錠剤
ラクテーションコンサルタントから薦めてもらったハーブFenugreek Seed(フェヌグリークの種) と blessed thistle (ブレストシスル) の錠剤を摂取すると、母乳の量が若干増えました。Whole foods やVitamin Shoppe で買えます。あと、Motherlove のMore Milkというハーブが調合された液体も薦めてもらいましたが、ちょっと高めです。
ハーブティ
こちらもラクテーションコンサルタントから教えてもらったハーブティで、母乳の分泌を増やすといわれているハーブが調合されています。特に授乳の前に飲むと効き目があります。これもWhole Foods, Vitamin shoppe で買えます。
Supplemental Nursing Systemを利用
これもラクテーションコンサルタントから薦められた方法で、混合育児によって起こる、赤ちゃんの乳頭混乱を避けるための道具です。哺乳瓶を使ってあげる変 わりに、この容器を使って乳首を吸わせながらフォーミュラをあげることができます。準備が大変なうえ、後片付けも大変ですが、赤ちゃんが乳首を吸うため刺 激になり、母乳の量が増加しました。また乳頭混乱も起こらず、赤ちゃんが乳首を吸う力もかなり強くなりました。
乳頭の痛み・切れ
出産前は授乳時間を「赤ちゃんとの幸せな時間」と想像していたのに、いざ母乳育児を始めると乳首の痛みで授乳が「苦痛の時間」になった・・・という声を聞きます。アメリカでできる対策です。
軟膏を塗る
ベビーザラスなどで市販しています。ラクテイショナーさんからもお薦めの品。
これを手に入れるには、Breastfeeding Center of Pittsburgh から処方箋をもらう必要があります。乳首が切れて物凄く授乳が辛かったのですが、これを塗って2,3日で痛みが消え、その後も全く痛まなくなりました。
Nipple Shields やBreastshells を使用
公共の場での授乳
アメリカは日本のデパートや公共施設にあるような授乳室がありません。というのも、アメリカ人は公共の場所でも平気で胸を丸出しにして授乳するからです (あと、PAの法律で公共の場での授乳が守られているから)。たまに、授乳ケープで隠す人もいますが、まれなようです。そんな中どうやって日本のママさん や、アメリカのママさんは授乳しているのか、そのアイディアと授乳できた場所を紹介します。
授乳室のあるモール
Nordstrom (Ross Park Mall) には、授乳専用の比較的綺麗な部屋が2階の女子トイレ内にあります。ピッツバーグのモールの中で最もきれいで使いやすい授乳室です。
Macy’s のトイレ内にも部屋があり、そこで授乳することができますが、Mallによってはちょっと臭かったりするので、ご注意を。
Tanger Outlet Malllにも、小さいですが椅子があって授乳できるスペースがトイレに隣接しています。
Babies”R”us
どこのべビザラスやトイザラスにも授乳室があるわけではありません。MonroevilleとBethel ParkとCranberryのベビザラスに授乳室(Mother’s room)があることが確認できています。
(Aug, 2012)