2019年7月3日
笹川湖 小坪井沢

巨べらダービー2019 - Resurrection of the Forth Year

2019年7月3日 笹川湖 小坪井沢

天候・・・曇り 南東の風2~3m 最高気温23度 最低気温19度

ポイント・・・千葉県 君津市 笹川湖 小坪井沢

竿・・・12尺→11尺→9尺→11尺(がまへら兜)

ウキ・・・パイプトップ(2mmストレート)ボディー羽根10cm 

  浮力 1.7g

仕掛け・・・道糸2.0号(サンライン へらびと) 

  ハリス1.0号 (サンライン SV-1)

  ハリ巨べらグラン16号 

  ハリス1.0号 40→30cm✖60→50cm

釣り方・・・両マッシュ 宙釣り タナ2.0m

エサ配合・・・ペレ道・藻べら・グルバラ・尺上・巨べら・

  粉末マッシュを 各200cc(計1200cc)+

  粘力山盛り2杯+水1050cc を手水・練りで調整

釣果・・・51.5cm1枚

釣り時間・・・6時30分~16時30分

水温・・・25℃

水位・・・満水

潮周り・・・大潮


活発な梅雨前線は九州南部に災害をもたらしニュースの報道に胸が痛む。房総のダム湖も何処も満水だ。今年の笹川湖は雨の影響で未だ50UPは釣れず、尺半が釣れただけでも大騒ぎ。近年に無い絶不調が続いている。例年ならば6月中旬には50UPが釣れだし7月に一気に本格化する。本湖は未だ沈黙を続けモジリはゼロに近い。唯一川筋の上流部で1週前に魚種は様々だがハタキが見られ、40cm前半が顔を出すようになった。当日は迷わず上流を目指し超一級ポイントを横目に通過、ゴミが堪っている流木の横にボートを付ける。ここは前日に45.7cmが出た所だ。纏まった雨が、此処暫くは無くアオコやアオコが腐って白くなった泡が湖面を塞いで最悪の水色になっていた。前週にも釣っていた同釣者は、前よりも酷くなった様に驚いている。厳しい釣りが強いられる事となった。前方にある水面に出ているオダの左側を狙い12尺を出し2本の棚で入る。約1時間後に触りが無くドンとトップを落とし鯉が掛かる。その後少し触りが出るようになりブルーギルが時々釣れて来る、ゴミが風により左右から流れてくる。左右にゴミ除けがあるが流れが出るとウキの立つ位置に入ってきてしまう。仕方なく11尺に変えるがゴミが益々酷くなるのでウキを上に持って行き道糸にゴミが乗らないようにするが今度は鯉の連発に閉口する。万力を左右に動かしウキの立つ位置を変えるが、ゴミが酷くなる一方なので9尺に変え天々でつる。今度はウキの動きが極端に無くなり鯉が来なくていいのだが、魚っ気も激減だ。そうなると睡魔が襲ってくる。前日の寝不足が祟る。14時を回るころに隣のM氏が42cmを釣る、ウキの動きが変わり良い感じに当たって来ると言う。自分のウキは未だ沈黙。益々眠い。船着き場まで距離があるので17時には釣り場を出発しないと帰着時間に間に合わない、エサの量が納竿までに微妙なので眠気覚ましも兼ねエサを作り、気合いを入れる。15時過ぎにゴミが動きウキが立つスペースが出来たので11尺に変える。既にワンチャンス狙いの時間なのでハリスを詰め、餌付けしているソバからエサが落ちてしまうくらいの極ヤワのペトコンに手直しをして大エサにする。ウキを馴染ませてアタリを待つ。居れば絶対に食ってくる!微かな魚っ気を感じるようになる。ウキが馴染んで暫く触りが無ければ直ぐ切って打ち返す。弱い触りは続き馴染んで一節二節上がったところでドスンと凄い消し込みが出て合わせて乗る。穂先の真下には隠れオダがあり重たい引きを誘導し左側に引き寄せる。アタリ方や引きでヘラブナと判ったが、水面に出た口の大きさにビックリした、あの大エサ、大バリをチモトまで飲み込んでいた。初めは48か49cm位に見えたが計測をしたところ51.5cmのビックママ。腹パンだ。機種変したばかりのスマホで写真を数枚とり現任者に見せて放流。釣れてきてくれてありがとう。元気に水に帰って行った。そのあとは魚っ気も無くなり雨が急に降り始めて来たので早めの納竿としポイントを後にした。

不調を極めた笹川湖での今年最初の50UPの朗報は常連たちの間を駆け巡る。船着き場では主人が「おめでとうございます」でお出迎え。事務所に帰るとレジェンドT氏を始め、数人からお祝いの電話が飛び込む。この情報は電話で鼠算式に駆け巡り当日だけでも30人以上は知れ渡っているのか!?と憶測する。翌日には言わずもがなだ。レンタルボート笹川さんにはいつも良くしてもらっている。カートも初めのころは運んでもらったり、女将さんからは良く野菜を頂く、これでへらのお客さんも来てくれる事だろう。小さな恩返しが出来た、満足感に浸りながら帰路についた。