亀山湖 191009

巨べらダービー2019 - Resurrection of the Forth Year


真夜中の「うみほたる」には誰もいない廃墟の様だ。

ゲーセンから流れるアニソンが無人の空間に虚しく響く。

人のやることはよくわからないなあと 眠い目をこすりながら漆黒の海を眺める。

やはり人工的な空間は居心地が悪いものだ。 一刻も早く脱出したい気持ちに駆られる。

海を渡り、向かう先は亀山ダム。ヘラ釣りでは初めての挑戦だ。

昔バス釣りで何度か来たことがある。そういえば草トーナメントで優勝したっけ。

もう20年前になるのか。あの時のみんなは元気かなあ。

ボート屋に集合時刻より1時間も早く着いてしまった。 とりあえず、寝る。


アラームが鳴り、集合時間だ。 あれ、誰もこない。。?

メールをチェック。 集合場所はここじゃないらしい。

船着き場の方に移動し、無事に全員集合。

梶さん、稲川さん、太郎ちゃん、そして自分。

このメンバーで一緒に釣るのは初めてだ。 楽しい1日になりそう!


出船前に2つの嬉しい出来事が。

なんと、同行した太郎ちゃんからエレキを頂く。なんたる僥倖。超絶嬉しい。ありがとう!

そして桟橋では梶巨匠により餌作りのレクチャーをして頂けた。おお〜、なるほど。これは幸運かつ貴重な体験。

お二人には大感謝!


さてポイントに向かう。笹川(?)というところらしい。

とにかく見るもの聞くもの全てが新鮮。

森の中では猿が跳ねまわり、鷹の様な鳥が近くを飛び回る。いいところだ。

うみほたるとは対局の、野生の感覚が研ぎ澄まされる場所だ。 ドキドキして来た。


梶巨匠からオススメの場所を決めていただき、船を留める。

22尺での深中からスタート。

意外なことに早い時間から浮きが動きだす。

1時間もしないうちに鋭いアタリ!

まさかのバス…

それからも浮きは動き続ける。

でもどう見てもジャミっぽい小さくて忙しない動き。

時折出る強目のアタリはことどとくギルか、ペヘレイのような魚たちだ。君達じゃないんだよ。


昼過ぎまでずっとその様な状態が続く。

対岸では太郎ちゃんが寝始めた。流石にこの時間は辛い.


…とその時、鋭く浮きが入った!

ジャミとは違う、上品かつリニアな引き味。

これはもしかして…?!


ヘラだった! 万歳!!

サイズはアレだが 亀山で釣れた、ということに感無量。

稲川師匠の「マル秘」スペシャルエサのおかげです。

良き環境。

良き仲間。

良き魚。


また来なければ。


次こそは巨べら!!