建築家山口文象(+RIA)アーカイブズ:制作・伊達美徳

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https://bunzo-ria.blogspot.com/p/buzo-0.html

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山口文象+初期RIAアーカイブズ

制作:伊達美徳

山口文象(+RIA)アーカイブズは、これまで収集した建築家山口文象と彼が1953年に創立したRIA(現 ㈱アール・アイ・エー)に関する資料を、整理したものである。

山口文象に関する資料の多くはRIAが保管している。

ここに掲載するのは、かつて『建築家 山口文象 人と作品』(1982)及び『新編 山口文象 人と作品』(2003)を刊行するにあたって制作あるいは収集した資料等に加えて、伊達がその後に収集したものや、山口文象やRIAについての論考等を掲載している。

2011年6月に山口文象のアーカイブズとして始めたが、2013年11月から初期RIAについても掲載することにした。(伊達美徳)

Ⅱ.山口文象+初期RIA主要建築作品等

1923~30 創宇社建築会

1924~34 橋梁デザイン

1924~27 分離派建築会

1926 東京朝日新聞社社屋(東京・中央区)

1927 日本橋白木屋(東京・中央区)

1927 山崎商店(処女作)

1929 仲田勝之助邸

1930 ウクライナ・ハリコフ劇場コンペ応募(創宇社建築会)

1931 菊池一雄アトリエ

1933 小泉八雲記念館(松江市)

1933 藤川勇造アトリエ

1934 日本歯科医学専門学校(東京・新宿区)

1934 北鎌倉の茶席・宝庵(旧関口邸茶席・鎌倉市)現存

1935 小泉八雲図書館(富山市)

1935 山田智三郎邸(鎌倉市)

1936 梅月堂(山形市)現存

1936 番町集合住宅(東京・麹町区)

1936 小林邸(東京・大田区)

1936 黒部川第二発電所、小屋平堰堤等(富山県宇奈月)現存

1936 前田青邨邸(鎌倉市)

1936 青雲荘・友愛病院診療所(東京市)

1936 山崎発電所及び早川取水堰堤(箱根、小田原)現存

1939 F邸(東京・大田区)

1940 山口文象自邸(東京・大田区)現存

1940 林芙美子邸(現・林芙美子記念館、東京・新宿区)現存

1948 広島平和記念カトリック聖堂コンぺ(準佳作)

1949 高松近代美術館(高松市立美術館)(高松市)

1949 総同盟会館・全繊同盟会館(東京港区・青雲荘に隣接)

1950 久が原教会(東京・大田区)

1952~ RIA初期の住宅

1952 関東学院グレセット記念講堂(横浜市)

1953~66 RIA1953~66

1953~60 RIA初期の建売住宅(3Kハウス、白雲観光、近鉄学園前、登美が丘ほか)

1954 聶耳の碑(茅ヶ崎)現存

1954~88 神奈川大学横浜キャンパス(横浜市)

1955~ RIA初期の工場建築

1955~ 家具デザイン

1959 大森教会(東京大田区)現存

1959 朝鮮大学校(小平市)現存

1964 新制作座文化センター(八王子市)現存

1971 是の字寺海竜院(岡崎市)現存

1973 平安教会(京都市)現存

1973 町田市郷土資料館(現・博物館、町田市)現存

Ⅲ.山口文象+初期RIA 著述・対談・講演

1924 ・制作する心(「分離派作品集第三」)

1925 ・創宇社建築展(「マヴォ」1925年第7号)

1925 ・住宅地に建てられる店舗(「店舗及住宅」1925年12月号)

1927 ・橋を語る(「工芸時代」9月号)

1928 ・Internationale Neue Baukunst(ヒルベルザイマー著翻訳「アトリエ」9月号)

1929 明日の建築へ(「アルト」4月号)

・新興建築について(「近代生活」1929.12月号)

1928~30・論文三部作

「新建築に於ける唯物史観」「合理主義反省の要望」「新興建築家の実践とは」

1932 ・欧州建築夜話(「建築科学」11月号)

1933 ・1933年を回顧する(「新建築」12月号)

1935 ・明日の住宅は?(「住宅」1月号)

1938堰堤随感(「国際建築」1938.9月号)

1938 ・ブルーノ・タウトの死(「セルパン」1938.3月号)

1938民家風の一住宅 絵と文(「住宅」1938年?月号)

1946 ・『集合住宅の記録』(ブルーノタウト『Siedlungs-Memoiren』1933翻訳)

1948 ・THE ROTETIC VIEW OF THE MODEREN ARCHITECTUR

(講演記録1948年2月8日新日本建築家集団歴史研究部会報告 東大建築家教室にて)

1949講演・創宇社建築会について(明治大学講堂にて)

1952 ・我々の問題としてのローコスト住宅(「新建築」10月号)

・朝日住宅相談室(「婦人朝日」連載)

1953 ・住宅志言(「新建築」11月号)

・住宅(朝日新聞社)

1954 ・座談会・庶民住宅をどうするか(「新建築」4月号)

バウハウスとグロピウス(『建築家」1954年2月)

1955昨日・今日そして明日へ(「新建築」10月号)・RIAレポート

鼎談・戦前から戦後へ(山口、三輪、植田「建築文化」1955.9))

1956 ・RIAレポート

1957 ・家具はだれのものだ(建築文化3月号)

1962対談・都市計画にヒューマンスケールを(川添登「建設ニュース6月号」)

対談 戦前戦中戦後(「建築」1962.6月号)

ハイマートローゼ(「室内」1962.7月号)

・RIA特集(「建築」1962.6月号)

1964 ・芝居小屋(「建築」1964.3月号)

前衛建築家の宙かえり(「新建築」1964.6月号)

1966プランニングにおける思想性(「新建築」1966年3月号)

1967 ・対談・下町かたぎの建築家(日本短波放送、海老原一郎)

1968 ・思想と現実の狭間における建築家の意識(「都市住宅」12月号)

1969 ・ワルター・グロピウス(「建築家」1969 秋号 日本建築家協会)

・座談会 分離派・中央電信局・山田守(「建築記録中央電信局」1969)

1971座談会:建築と演劇(「現代建築家全集11:山口文象とRIA」三一書房)

1972講演・建築はどうなる(「建築家」1972年夏季号 日本建築家協会)

・講演・建築学生は何を学ぶか

対談・山口文象1929-1932(「近代建築の目撃者」佐々木宏1977)

1974 対談・「生活空間の創造」ワルターグロピウスについて(「建築雑誌」1974.11)

1975 対談・兄事のこと(「建築をめぐる回想と思索」長谷川尭1976)

・対談・建築を作る(JIA会館にて 聞き手:佐々木宏)

1978地域に根をおろした建築を(「建築士」)

1978 ・追悼(植田一豊 1978年6月1日 山口文象葬儀)

1985一九五三年の山口文象・山口文象私論序説(植田一豊1985/02)

Ⅳ.伊達美徳による各種論考・紹介・作製資料

【バウハウス100年映画祭】ミース、グロピウス、山口文象たち世代の戦争責任は2020/01/22NEW

【山口文象作品追跡】横浜震災復興橋梁「都橋」は山口文象デザインと判明2018/10/11

ー横浜都心の大岡川にかかる都橋の竣工図に「設計 岡村」のサインがあると発見ー

●【論考】北鎌倉浄智寺谷戸関口茶席由来記 2018/01/31

モダニストとして売り出し始めた1934年に山口文象が設計した茶席建築は京都の名茶室の写し

【山口文象+初期RIA資料まちもりコレクションリスト(2015/10/20)

まちもり散人が長年蒐集の山口文象関係資料全てをRIA山口文象資料庫に納めた

【資料】グロピウス夫人の手紙に見る1930年代初のドイツ、グロピウスそして山口文象(2015/10)

山口文象が滞欧した1930~32年頃のベルリンにおける世情とグロピウス事務所のこと

コラム:山口文象とブルーノ・タウトの出会いータウトの日本日記から(2015/08)

1933年から1936年まで日本にいたタウトとその間の山口文象との意外な関わり方

●コラム:未来が明るかった頃:奈良の西郊にできたモダン建売住宅・その1(2015/03)

1956年奈良西郊近鉄あやめが池地区で住宅博覧会開催、山口文象はモダンコンクリ建売住宅出展

コラム:山口文象設計の総同盟会館・全繊会館を“発見”2014

1936年に建った青雲荘の隣りに戦後1949年に建った労働運動の拠点の施設

論考:J・コンドル和風建築と山口文象モダン建築の出会い(改訂2校)2014

近代日本の社会主義出発と労働運動拠点の設計はコンドルから山口文象に引き継がれた

講演配布資料「松岡駒吉と山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」(2014/05)

1936年、日本労働運動指導者・松岡駒吉は設計者としてなぜ山口文象を選んだか

●講演画像「松岡駒吉と山口文象が青雲荘に込めたメッセージ」(5MBPDF 2014/05)

2014年5月27日、友愛労働歴史館での講演に使用した画像

瓢論・J・コンドルの和風建築と山口文象のモダン建築の出会い(2014/03)

東京都港区芝にある同じ敷地内に戦災で焼けるまで隣あっていた対照的な二つの建築

コラム:山口文象の自邸がTV番組に登場「古くて新しい家」2014

山口文象自邸は今はピアニストの子息が住み、春と秋にサロンでピアノコンサートを開く

瓢論・RIAが選んだ建築家共同体組織とその職能展開の軌跡 (2013/11)

山口文象が起した「住宅のRIA」から「都市のRIA」へ建築家の職能新展開の論考

●瓢論・体験的書評「まちをつくるプロセス RIAの手法」 (2013/11)

山口文象たちが1953年に創設したRIAは2013年には60年,記念誌を刊行

紹介・山口文象設計戦前モダン木造住宅の現存を発見-菊池一雄アトリエ

1931年の彫刻家菊池一雄アトリエは山口が無名時設計のモダンデザインで池辺陽増築

ブックレット・まちもり叢書「建築家 山口文象の世界 作品と評伝(pdf)

このサイトに掲載している山口文象論考の中から厳選して自家製DTP本を作った

瓢論・山形梅月堂・街並みとしての昭和モダニズム建築2004、2008,2009

1936年は山口文象のピークの年、山形市七日町に梅月堂がモダンな姿で登場

瓢論・山口文象のモダニズム建築 作品新発見

観光地箱根の玄関口あたりにある山崎発電所と取水ダム

瓢論・東京中央郵便局舎の改築と建築保存の諸問題(2008)

東京中央郵便局が改築されるが、原設計者は吉田鉄朗ではないと山口文象は異論

●【資料】インタビュー二人の建築家の戦中戦後(html版) (PDF版) (2008年8月11日)

建築家小町和義氏は山口文象の戦中戦後をよく知る…山口は戦争に加担しなかったか

シンポジウム「新制作座文化センター-この建物は残せるか」(2007)

山口文象とその時代略譜、1963年に建った演劇集団の根拠地の建築群は今、

【資料】山口文象とその時代・戦後年譜 (PDF)

モダニズム旗手建築家は戦争で逼塞、戦後の再出発から終焉までを克明に追う

●【資料】・山口文象のデザイン

建築家・山口文象の建築・ポスター・家具等(抜粋)のデザイン一覧

【資料】山口文象+RIA研究資料一覧

建築家・山口文象と初期RIAを研究する人のための文献資料等の表題一覧

●【資料】1952年からのRIAに関する参考文献一覧 (2013/10)

山口文象・植田一豊・三輪正弘・近藤正一らによる各種論考、最近のRIA出版物まで

【資料】山口文象著述・創宇社建築会時代3部作論文(1928ー1930)

「新建築に於ける唯物史観」、「合理主義反省の要望」、「新興建築家の実践とは」

【資料】評伝年譜「新編 山口文象人と作品」出版(2003)

1982年「建築家山口文象人と作品」(RIA)を上梓、21年ぶりに新資料評伝出版

●【資料】ある近代建築運動実践者の証言(竹村新太郎氏インタビュー)

創宇社建築会創立メンバー竹村新太郎氏が語る近代建築運動の現場

●【紹介】「疾風のごとく駆け抜けたRIAの住宅づくり1953-69」題名の本(2013/10)

「住宅のリア」時代に取り組んだ戦後庶民戸建て住宅設計は400軒を越えた

●【改定評伝】アール・アイ・エー創設の建築家 山口文象の生涯 (2013/11)

●【評伝】山口文象(2003年版)

大工棟梁の家に生まれ助走、離陸、飛翔そして止揚と建築家の道を行く

【コラム】創宇社、山口文象そして竹村さんのこと(1997)

創宇社建築会をおこして近代建築運動にまい進した二人の軌跡

【コラム】黒部川第2発電所と小屋平ダム(1999)

自然の中の造形にかかわったデザイナーとエンジニアたち

【コラム】造景をたずねて・黒部第2発電所(2004)

自然との調和ではなく黒部峡谷美と対峙する建築。表題コラム他にも多数。

【コラム】富山と東京:建築家山口文象と二人の小説作家をつなぐ糸は?

松江と富山に小泉八雲ゆかりの建築、東京に林芙美子邸、両作家と山口の接点は?

●【コラム】富山高校にあった山口文象設計の小泉八雲図書館 (2001)

【コラム】山口文象デザインの家具を見に行った(2013/11)

Ⅴ.山口文象(+RIA)関連外部サイト

システムを設計する建築家 近藤正一とRIA(WEB「建築討論」2017年6月号 日本建築学会)

山口文象研究会(RIA)

山口文象/毛綱モン太覚書き渡辺豊和)

創宇社建築会について-創宇社研究者・佐藤美弥氏のWEBサイト

小屋平ダム 山口文象の思い入れ(伊東 孝)

黒部川第2発電所・小屋平ダム(内藤 廣)

Wikipedia山口文象

まちもり通信サイト

建築家・山口文象+初期RIA

初期RIAメンバー(1962年 前列左から二人目は池辺陽氏でRIAメンバーではない)

●山口文象+初期RIAアーカイブズ項目

最新修正・追加掲載2020年1月24日

Ⅰ.山口文象+初期RIAの軌跡

・山口文象の軌跡

山口文象総合年表

・1902~20 少年時代

・1920~23 逓信省時代

・1923~30 離陸の時代

・1930~32 ヨーロッパ遊学

・1941~49 戦中・戦争直後時代

・1949~78 戦後詳細年譜