barefoot

読書に飽きたので、barefoot running injury でPubMedに検索をかけてみた。systematic review の最新論文があった。Open accessだった。

短期的研究ではシューズからベアフットランニングに変更する時に、怪我のリスクが大きい。10週間かけてもベアフットの場合は骨髄浮腫のリスクが大きい。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23439417

ところが、長期的影響は不明だった。これは長期的研究の初めてのsystematic reviewである。対象は2535研究から抽出した15研究。ただ、それでも研究の質は不十分という。Kinematic variableではすべてvery limited evidenceとされる。足首背屈ankle dorsiflexion、外反母趾角hallux angleなどは結果に一貫性がなく、シューズの人と変わらないと考えてよい。barefootの人の足はシューズの人より大きい傾向があった。ベアフットの子供では扁平足が少ないが、大人では一貫性がない。アーチはアフリカの人の方がヨーロッパの人よりも大きかった。運動能力と運動の経済性について科学的には矛盾した結果が得られている。このレビューではベアフットが運動能力で優れているという証拠は得られなかった。傷害率を研究したのは一つしかなく、傷害パタンに差があるかもしれないが、ランニングの距離で統制すると、傷害率に差があるという証拠はなかった。

https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2017/04000/Long_Term_Effects_of_Habitual_Barefoot_Running_and.17.aspx