2025年11月21日に 長野吉田高等学校にて開催された
キャリア探索イベント「クロストークカフェ」の
様子を報告します!
2025年11月21日に 長野吉田高等学校にて開催された
キャリア探索イベント「クロストークカフェ」の
様子を報告します!
2025年11月21日、長野県県民文化部との共同事業として、長野吉田高校にてキャリア探索イベント「クロストークカフェ」を開催しました。信州大学からは大学院生・学部生あわせて4名、諏訪東京理科大学から学部生1名が参加し、高校生12名と進学や将来のキャリアについて意見交換を行いました。
イベントは、前半のプレゼンテーションと後半の座談会の二部構成で実施しました。プレゼンテーションでは、大学生・大学院生が自身の研究テーマや大学生活について紹介しました。たとえば、学生服のサイズと着心地に関する研究では、成長期におけるサイズ選択の課題を「衣服圧」や「官能評価」といった手法で分析し、身近なテーマを通じて研究の意義を伝えていました。荒れ地ウリの駆除に関する研究では、大規模な駆除がその後の植物相を大きく変えること、駆除のタイミングには効果的な時期と全く効果的でない時期があることが発表されました。長野県の事業でなされている駆除のタイミングが果たして効果的なのかどうか、様々な観点から説明がありました。また、大学院生の1日のスケジュールを円グラフで示し、実験・ゼミ・アルバイトなどの活動のバランスを具体的に紹介することで、大学生活の実態を高校生に共有しました。
自己紹介では、進路選択の経緯や趣味、卒業後の進路(国家公務員志望)などが語られ、参加者の多様な背景が高校生の進路意識を刺激する内容となりました。大学生の浪人時代の生活にも触れられ、様々な経験が価値あるものとして残っている、とのお話が印象的でした。更に、信州大学工学部の広報学生部会に所属する学生による地域イベント運営の紹介もあり、大学生活の幅広い活動が示されました。
後半の座談会では、実験室のラボ机を囲みながら、お茶とお菓子を交えたリラックスした雰囲気の中で交流を行いました。大学生が自身の経験をもとに進学後の生活や研究活動について語ることで、高校生からは「文系と理系の違い」「大学での時間の使い方」など、具体的な質問が多く寄せられました。
高校生からは、「進学後の生活がイメージしやすくなった」「研究は難しそうだが面白そうだと感じた」といった感想が聞かれ、進路選択に対する理解や関心の深化がうかがえました。大学生・大学院生にとっても、自身の経験を振り返りながら他者に伝える機会となり、双方向的な学びの場として有意義な時間となりました。
今回のクロストークカフェは、高校生が進学や将来について主体的に考えるきっかけを提供するとともに、大学生との対話を通じて多様な価値観や選択肢に触れる貴重な機会となりました。