2022年12月16日
SDGsサイエンスカフェを開催しました。
その様子をお伝えします!
2022年12月16日
SDGsサイエンスカフェを開催しました。
その様子をお伝えします!
6回目の開催となる今回は、「フードロス」をテーマに信州大学全学教育機構の浅野郁先生よりお話しいただきました。
はじめに、浅野先生ご自身の研究内容や、なぜ研究の道に進んだのか、子育てと研究の両立についてのお話を聞きました。次に浅野先生の熱帯雨林の動植物研究と関連付けて、輸入食料に使われている〝見えない水:仮想水(バーチャルウォーター)″の輸入量について紹介していただきました。
ワークショップ①ではカレーを作るときに必要な仮想水の量を調べました。グループに分かれ、スマホやタブレットで環境省の〝仮想水計算機″を使い、それぞれ好きな具材を選んでいくと、仮想水の量はお風呂の水(200L)に比べてはるかに多いという結果になり、グループによっては1万Lを超えるところもありました。使用する食材によって大きく異なる結果になることに皆おどろいていました。
ワークショップ②では大学生がフードロスについてのクイズを出題しました。「食品ロス削減の日はいつ?」「飲食店で食べきれなかったものを持ち帰りするための容器の名前は?」といったクイズにグループで挑戦し、意外な答えに驚いたり、参加者の方々の正解率の高さに先生が驚かされる場面もありました。またクイズを通じて、松本市のフードロス削減に取り組む団体や、余りものを使ったレシピなどが紹介されました。
まとめの時間ではフードロス解決のためにできることを話し合いました。参加者の皆さんからは「冷蔵庫の中身を確認できるアプリを使う」「お風呂の残り湯を有効活用する」といった意見が上がりました。
浅野先生は最後に「日本は今、大量の仮想水を輸入しているのに、フードロスで捨ててしまっている。私たちは生態系ピラミッドが崩れる前に今すぐ削減の取り組みをしなければならない。」とおっしゃっていました。
今回も多くの中高生、その保護者・教員の方にご参加していただきました。参加していただいた方々、ありがとうございました!