2022年8月27日に行われた「フィールドラボ in 現場」
その模様をお伝えします!
2022年8月27日に行われた「フィールドラボ in 現場」
その模様をお伝えします!
今回のフィールドラボは、前回まで行われていたサイエンスカフェと打って変わって、実際に屋外に出て見学を交えながら行うイベントとなりました。
松本、長野各方面よりバスに乗り、長野市で行われている日本綜合建設が担当中の工事現場2カ所を小野塚寧々さんを中心とした日本綜合建設の方々に案内していただきました。
参加してくださった方、ありがとうございました!
1カ所目は北郷と呼ばれる地域の地すべりに対して行われている現場へご案内いただきました。
実際にこちらでどのような地すべりが起こったのか。また、地すべりに対してどのような措置が採られているのかなどを説明いただいた後、実際にこちらのボーリング調査(地面に穴を開けて行う調査)で採取されたボーリングコア(その地点の地層を柱状に切り取ったもの)を見せていただき、上方から地すべりの全体像を把握するためなどに使用されているドローンの操縦などを体験させていただきました。
参加者の方もドローンの操縦は初めての体験であったため、緊張しながらも考えていた以上にブレなくスムーズに、正確に動くドローンに驚いている方もおられました。
2カ所目は西三才という地域で行われている法面工事の現場に案内していただきました。崖崩れなどを防ぐために大規模な工事が行われており、急斜面の中どのような流れで作業を行っているのかなど、実際に現場で使用しているものを間近で見せていただきながら、説明をしていただきました。特に工事に使用するモルタルは毎日のように塩分濃度のチェックが行われているなど、厳しい確認が取られているそうです。
その後は作業員の方が実際に休憩所、デスクワークなどで使用されている事務所も見学させていただきました。この事務所は工事現場のすぐそばに建っており、昨今重要視されている熱中症対策もしっかりされており、冷房なども完備された事務所となっていました。事務所では作業時に使用されている空調服なども体験させていただき、参加者の方も「とても涼しい」と驚きをこぼしていました。
その後、場所を移動して今回メインで案内役を務めてくださった信州大学出身の小野塚さんによる講演を行いました。「意外と楽しい!理系進学のススメ」というタイトルで、自身が今就いている地質コンサルタントという職業がどのようなもなのか、また、どのような流れを経て現在の職業に就かれたのかを中心にお話しいただきました。
質疑応答の時間には、小野塚さんを含む日本綜合建設の方々が各グループについてくださり、自身の経歴や現在の仕事について自身の経験を踏まえながら回答していただきました。
また、今回も会場に参加された方にアンケートをとらせていただきました。学生の方からは「進学に関して、前よりも広い考えを持つことができたので良かった」といった感想や、保護者の方からも「仕事について、インターネットで調べたり社会人の話を聞くだけでなく、実際に現場で見聞きする機会は貴重だと思います」といった意見をいただきました。