2021年街歩きセミナー

2021年街歩きセミナーの結果

2021年6月26日(土)に実施した環境学フィールドセミナー「街歩き現地調査」での結果を示します。

昨年度は新型コロナウイルス感染対策のため、実際に街を歩いたのは教員1名とアシスタント1名だけでしたが、今年は感染対策のうえで実施することができました。

出発時刻や歩いたコースは例年と同じです。

【観測に使用した機器と気象状況

エアロゾル粒子数濃度:TSI、3007 (直径10nm以上の粒子数濃度(CN濃度と呼びます)を測定) ディーゼル排気ガスや線香の煙など、燃焼が関与して排出されたばかりの粒径が小さなエアロゾル粒子の濃度を測定しました。納屋橋や新御園橋など、幹線道路の交差点付近でディーゼル車が風上を通過すると、値が高くなっていました。昼食の頃に少し高めになっていたのは、蒲焼きの臭いの漂ってきた時です。それらの局所的で短時間の高濃度事例以外は、ほぼ1~2万ヶ/cm3の範囲で、例年同様でした。

温度・湿度:チノー、MR-6662  左に示した気温・湿度は、センサーが観測者に体に近いため、その影響を受けていることを念頭において見てください。

CO2濃度:T&D、TR-76Ui  室内に入ったり、周囲を人が取り囲むとCO2濃度が高くなりました。そよ風に当たっているときは濃度が低めでしたので、変動幅の下端を拾っていくと、日内変化の様子を現しているのではと思います。

天気:朝は曇りで、昼過ぎに少し薄日が指しました。街歩きが終わった橦木館をでる頃には小雨がポツポツしていました。直射日光がなくて路面からの照り返しもないため、過ごしやすい一日でした。湿度も低めだったので、ほんの少しでも風があれば心地よく、6月下旬とは思えないほど「街歩き日より」でした。曇ってはいても、三の丸の木立が多い地点では周囲よりも少し涼しく感じましたし、市役所側の大通りに出た途端に少しムワッとしたように感じました。


名古屋市が行っている大気汚染常時監視局のうち、歩いたコースに近いのは、「若宮大通」の常時監視局です

PM2.5やオキシダントなど、直近2週間までの観測データは名古屋市のHPからダウンロードできます。

名古屋市HP

http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/taiki/Graph/OyWbGra200301.htm

そらまめくん」という全国の様子を知ることのできるサイトもあります。

https://soramame.env.go.jp/

名古屋気象台での気象データは

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

から地点や日付等を選択してダウンロードしてください。


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