2017年街歩きセミナー

2017年6月10日 街歩きセミナーで観測した大気データの結果です。

図1  2017年6月10日の観測結果

観測に使用した機器

エアロゾル粒子数濃度:TSI-3007 (直径10nm以上の粒子数濃度(CN濃度と呼びます)を測定)

温度・湿度:チノー MR-6662

天気:午前中は快晴で、次第に薄雲が出てきていましたが、日差しがありました。10時頃は川筋を上がる南よりの風が吹いていました。お昼頃から次第に西~北へと風がまわっていたようです。午後の終わり頃には曇っていました。乾いた風が吹いてくれたおかげで、汗だくになりつつも比較的過ごしやすい一日になりました。

エアロゾル濃度(CN濃度)としては、昼頃にに少し高めだったようですが、午前は1万ちょっと、午後は1万を少し切るくらいで大きな違いはありませんでした。現場で値を読んでいたときにはわかりにくかったかもしれませんが、1分間の平均値として図にすると、交通量の多い交差点でそれなりに濃度が高くなっていることがわかると思います。

気温・湿度の測定は、遮光・通風していないために高めになり、しかも、測定者の体温の影響も受けています。

その点に留意して見てください。あくまで「体感的な目安」として考えてください。

正確な気温としては、下記のwebサイトで名古屋地方気象台(本山の近く)の値を見てください。

本町橋~三の丸界隈の温湿度が、その前後と違うのは、木々による遮光効果と、植物からの蒸散があるためでしょう。これも例年通りです。

テレビ塔などにおける名古屋市によるPM2.5濃度の測定結果は、以下のようになっていました。

図2  テレビ塔などにおけるPM2.5濃度


テレビ塔など、行政の環境部署がモニターしているPM2.5の質量濃度は、直径0.1~2.5µmくらいのサイズの粒子数が効いています。そのため、街歩き中に測ったCN濃度と、PM2.5濃度とは、時系列の様子がちょっと違って見えます。

170610観測データ