2011年街歩きセミナー

2011年5月 14日と15日に実施した街歩きセミナーでの観測結果です。

図1 2011年5月14日の観測結果

観測に使用した機器

エアロゾル粒子数濃度:TSI-3007 (直径10nm以上の粒子数濃度を計測)

CO2濃度:サトー MCH-383SD

温度・湿度:チノー MR-6600

【1日目 5月14日(土)】

天気も良くて、あまり暑くなくて、風も心地よく、日陰は涼しくて、過ごしやすい一日でした。

前日には黄砂が来ていました。

エアロゾル濃度(CN濃度)は、午前中にずいぶん高かったのですが、昼過ぎに風がでてきてからは、幹線道路近くを除いて2万個/cc前後になっていました。午前中も、ディーゼル車が近くを通ると、瞬間的には10万個/ccを超える濃度になっていましたが、表示は1分平均値なので、あまり目立っていません。なお、残念ながら途中でエアロゾルデータの記録が飛んでいます。

CO2濃度も、自動車や人間の呼気の影響で時折高くなっていますが、三の丸のあたりと、14時前後には低め安定なことがわかります。三の丸あたりでCO2濃度が低いのは、樹木の多い場所を通過する頃です。

13時頃と16時頃の髙濃度は、市政資料館と川上邸の内部での観測のためですし、17時頃に1000ppmに近くなっているのは、地下鉄内でのデータだからです。

気温の測定は、遮光・通風しての測定ではないため、太陽光その他の影響が大きくて、あくまて体感的な目安と考えてください。

図2 2011年 5月15日(日)の観測結果

測定装置は前日と同じ

2日目も天気が良くて、あまり暑くなくて、風も心地よく、日陰は涼しくて、過ごしやすい一日でした。

エアロゾル濃度(CN濃度)は、納屋橋を出発時点では、昨日の終了時と同程度でしたが、背景濃度としてだんだん上昇していたようです。昨日と同様に、ディーゼル車が近くを通ると、瞬間的には10万個/ccを超える濃度になっていました(市役所や主税町3の交差点など)。図示した濃度は、1分間の平均値なので、瞬間的に高くても、1分以上続かないと図的には目立ちません。

CO2濃度は、自動車や人間の呼気の影響で時折高くなってしまい、イマイチはっきりした傾向がでませんでした。なんとなく三の丸のあたりがじゃっかん、低めだったような気がします。15時頃からの髙濃度は、川上邸内部での観測のためです。

FS11051415data