朧月 小夜（おぼろづき さよ）

なし

東雲 宵の親友かつ幼馴染で、宵のことは『天才』だと思っている。

「なんでヨイは、ホントは凄いのにやらねーの？　能ある鷹は爪を隠すってヤツ？」

将来の夢は写真家。父親はかつて有名な写真家だったらしいが小夜が小学生の頃に蒸発しており、それ以来母親と二人暮らしをしている。またそのストレスで母はヒステリー持ちになってしまった。

癇癪を起した母がたまに暴力を振るってくるので、時々避け損ねて体のどこかしらに殴打痕を作っている時がある。暴れて体力が尽きた母は糸が切れた人形のように意識を失うので、彼女の手当てをするのは小夜の仕事。母は次の日何も覚えていないので、殴打痕ができてしまった時は上手く誤魔化している。

父親に似たのか写真を撮るセンスがあり、美術の成績が他の生徒よりも頭ひとつ分抜けている。

動物や星が好きで自室の本棚にはその系統の本や写真集が並んでいる。廃墟の写真なども好み、宵を誘って出かけて行き、廃墟の写真を撮りに行くことを趣味としている。