蘭 鈴（あららぎ りん）

【表】奉仕(関係)

他者（特に母）から求められている姿であろうとする。

【裏】愛(関係)

　求めてやまないもの。愛されたい。

【ルーツ】否定(傷)

　母からの度重なる否定と、そこから生まれた自己否定。

　「――女の子が良かったのに」

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父親はおらず、母親と二人暮らし。

かつて〝アイドルになる〟という夢を諦めた母の代わりにその夢を叶えるために狂気的ともいえる教育をされてきた。

自発的に考えて行動することができないので、他人の意見を参考にして真似ようとする傾向にある。

行動原理は〝男の娘アイドル〟としてどう行動するべきか、どう求められているのか。

やりたいからやっているのではなく、そうであれと求められているからやっている。

本当の好き嫌いは存在しない、趣味嗜好もない。人間としての中身がない。

日課の運動として散歩をしているが、決まったルートがなく何となくで歩いている。

樫尾蓮人との出会いは、放課後に裏山を散歩していた際、たまたま小屋にたどり着いたことがきっかけ。