令和6年度に先輩が立ち上げた戸手高校カフェを運営するために、新たに志願した15名が認知症サポーター養成講座を受講し、認知症サポーターとなりました。
生徒の成長記録(受講後のアンケートより) ・認知症になってもできることはいくらでもあると分かりました。優しく温かい声かけをしていきたいです。
・認知症だと診断されたことによって普段の生活が大きく変わるわけではないと知ることができ、認知症に対する偏見をなくしていく必要があると思いました。
・優しく声をかけることは私でもできそうだから認知症の方と出会ったときにしたいと思いました。
・認知症の方のために特別に何かをしないといけないと思っていたけど、その逆で認知症の方のできることを奪ってはいけないということが分かりました。
・話しやすい態度や寄り添えるような行動ができると思いました。
・認知症は周りの人がどういう対応をするかによって変わってくると思いました。接するときに一番に大切にしないといけないことは、相手を尊重することだと思いました。
明日の買い出しについてメンバーが話し合い、昼休憩に相談に来ました。 見通しを持ちながら自分たちで運営する力が芽生え始めています。
放課後に買い出しへ行き、明日の準備を整えました。
新3年生によるカフェがオープンしました。
生徒の成長記録 私は司会をしてみてたくさんのことに目を向けることができました。私は司会であったため高齢者の方々とずっと話せる状況ではなかったけれど、その分、前から高齢者の方々の素敵な笑顔を見ることができました。その笑顔が嬉しくて私はすごくこの講座を選んで良かったなと思いました。そして司会をする上で2つのことに気を付けながら行動しました。1つ目はマイクの大きな音にびっくりさせてしまわないようにすることです。最初にマイクを少したたくなどして注意を向けていただいてから話すように心掛けました。2つ目はあせらせないようにすることです。高齢者の方の状況を把握しながら司会を進めていくように意識しました。その結果、「今日は楽しかった」や「また次回も来るね」と声をかけていただき、皆さんに楽しんでいただけたことが良かったです。また次回もお待ちしています。
生徒の成長記録 初めての戸手高校カフェでは、うまく会話ができるか、スムーズにカフェが進行するかなど不安なことが多かったけど、来てくださった方が皆さん優しい人ばかりですごく楽しかったです。カフェを開かないと聞けなかったお話や高齢者の方が普段どのようなことをして過ごしているのかを知ることができ、とても良い機会になりました。また次回もすごく楽しみです。
参加者の声 第3回戸手高校カフェを終えたこの日、参加者の方から嬉しいお電話をいただきました。同じテーブルで会話をした生徒が「夢」を語ってくれたことに大変感動し、そのような未来を描く生徒がいる戸手高校は素晴らしい学校であり、生徒の皆さんの成長をとても楽しみにしているとお褒めの言葉をいただきました。対話を重ねながら生徒の成長をこれからも見守っていただきたいと思います。
早めにお越しいただいた方にカフェが始まるまでの時間をゆっくりと過ごしていただけるように、参加者の方に事前にギターの演奏をお願いしました。「涙そうそう」などのギターの音色に合わせ、司書教諭の歌が響き渡る素敵なサプライズコンサートとなり大盛況でした。
「戸手高校カフェへようこそ」の明るい司会者のあいさつのあと、テーブル内で自己紹介をし、チームとなったメンバーで脳トレを行いました。正解した時は思わずハイタッチで喜び、世代を超えて心が一つになりました。
最後に参加者の方から情報提供をいただいた認知症の映画について紹介をしました。
生徒の成長記録 今年度3年生の私たちは、2回目となる戸手高校カフェを開催しました。前回よりも楽しく明るく高齢者の方々と接することができました。脳トレも一緒にすることで絆が深まったと思います。次回はもっと距離感をなくして笑顔を増やせたらいいなと思いました。私は映画の宣伝で前に立たせてもらいました。認知症の実話を描いた作品はなかなかないし、是非見てほしいと感じました。「映画の内容がよく分かる説明でとても良かったよ」と多くの方々から褒めていただき、自分の中でやりがいを感じとても嬉しかったです。これからも楽しい企画を考えていきたいです。
福山市役所 ✖ 生徒
会場の教室を自分たちで設営し、福山市の担当者をお迎えしました。
福山市役所(福山市保健福祉局長寿社会応援部高齢者支援課)より運営の依頼がありました。説明を聞いたあと質問をしながら内容を確認しました。高校生の力を運営に活かしてほしいというお言葉をいただき、挑戦することにしました。
福山市社会福祉協議会 ✖ 生徒
今度は福山市社会福祉協議会(新市事務所)より運営の依頼がありました。5/30の放課後に行われた運営会議同様、分担して会議に出席できる生徒が出席しました。
戸手高校カフェの活動について200名前後の方を対象に発表するという内容でした。大勢の方を前に緊張しますが、挑戦することにしました。
生徒 ✖ 生徒
5/30と6/2の運営会議に出席した生徒が講座内で情報を共有するために申し送りを行いました。そして、15名で役割分担をし、1人1役、もしくは1人2役が決まりました。主体的に課題を捉え、全員立候補で決まりました。
戸手高校カフェに参加される方を玄関の外でお迎えしました。
「本日はお足元の悪いなかご来校いただきありがとうございます」と挨拶をしたあと、会場の図書室へご案内しました。
生徒の成長記録 今回で戸手高校カフェに参加するのは3回目になります。最初の時は緊張していたのもあって色々戸惑うことがありましたが、前回の授業でグループのみんなと改善策を出し合ったり、案を出したりしたことで今回は周りを見ながらスムーズに進めることができました。今回は高齢者の方とダンスと百人一首をしました。自分自身はダンスをあまりしないので私もちゃんと高齢者の方に伝えられるか不安でしたが、分かりやすく楽しい振り付けで一緒に楽しむことができました。一緒にダンスをすることで自然と会話ができて笑顔も生まれるので、お互いにリラックスしながら関わることができました。百人一首では、皆さん一人一人が応援し合っている姿が印象的でした。一緒に点数を競い合うことで、その場の空気がとても明るくなっていくのを感じました。短い時間でしたがたくさんの笑顔を見ることができて私も嬉しくなりました。次の戸手高校カフェも新しい発見ができるように日々の出来事に関心を持って、活用できそうなことはやっていきたいなと思いました。
戸手高校カフェは認知症のご本人やご家族、認知症に関心のある地域の方など、どなたでも参加できます。
子育て中の方も気軽にお子様とご一緒に参加していたけるようにポスターを作成しました。
戸手高校のホームページを是非ご覧ください。
福山市役所 ✖ 生徒
2回目の運営会議を行いました。8月の「小学生向け認知症サポーター養成講座」のタイムテーブルが示され、当日の動きの確認を行いました。9月の「オレンジFilmフェスタ2025認知症カフェ体験会」で実施する認知症カフェ体験会のスタッフの人数について福山平成大学の先生方とも打合せを行いました。ポスターの企画についても画材を決めたり、情報をお聞きしながらイメージを膨らませました。
生徒 ✖ 生徒
7/2の運営会議に出席した3名の生徒が「小学生向け認知症サポーター養成講座(8月2日)」と「オレンジFilmフェスタ2025認知症カフェ体験会(9月10日)」の運営スタッフに分かれ資料を配付して申し送りをしました。
「小学生向け認知症サポーター養成講座(8月2日)」は運営スタッフが8名と多いため、さらに2グループに分けてそれぞれ申し送りをしました(左の写真・下の右端写真以外の残りの写真)。夏休み中であるため事前に電車の時刻を調べ、みんなで待ち合わせ場所を決めました。次に福山市役所の大会議室への誘導係を決め、小学生が体験するVRの装着やグループワークのファシリテーターなどの確認を行いました。
「オレンジFilmフェスタ2025認知症カフェ体験会(9月10日)」(下の右端写真)は平日の授業を受けたあと、移動時間も含め集合時間に合わせ電車に乗る時刻を調べました。また当日行う活動発表では、認知症カフェの動画を紹介するために来週の戸手高校カフェの様子を撮影する計画を立て、情報を共有しました。
大雨のなか歩いて行きました。
主体的に行動する逞しさと、天候に左右されず任務を遂行する確実さがあります。
七夕の季節を味わいました。願い事を短冊に書き、笹を持った生徒がテーブルを回り、みんなで手を伸ばして笹につけました。
特技を披露する「こころほっこり特技日和」では、今回はキレのあるダンスを楽しんでいただきました。
参加者の方が持ってきてくださったお花を、司書教諭がホオズキの本と詩をしつらえ飾りました。
また、別の参加者の方が認知症予防に家で折ってきた小物入れを、早速カフェで使わせていただきました。
あたたかなぬくもりが手から手へと伝わっています。
生徒の成長記録 私は今回の戸手高校カフェを通して、みんなで何か一つのことをすることの楽しさと、地域の方々と交流することの大切さを学ぶことができました。7月の季節行事である七夕の短冊作りを行い、みんなでお願い事を書いて笹につるすことができました。そして最後に参加された方の挨拶にあった「地域の方とこうやって話すことは、いつか役に立つ」というお言葉をいただいて、私は将来人と接する仕事をしたいと考えているので、今のI-DOTで経験したことや学んだことを大切にして活かしていきたいと思います。
福山市社会福祉協議会 ✖ 生徒
2回目の運営会議を行いました。「第52回ニューしんいち健康福祉まつり(11月2日)」のポスターに掲載される戸手高校の記事や、活動発表(30分)の内容を代表生徒が細かく提案しました。昨日の第6回戸手高校カフェに参加してくださった方が、「高校生ならではの明るいオープニングがすごく良かったので、活動発表も聴衆がカフェに参加しているような雰囲気が味わえるような発表にしてほしい」とアドバイスをいただきました。また、新たに展示の依頼や前日のリハーサルなどについて打ち合わせを行いました。
福山市役所で行われた「親子で参加!VRで学ぶ認知症講座!(小学生向け認知症サポーター養成講座)」に8名が運営スタッフとして参加しました。
最終打合せをしたあと、会場誘導・受付・案内係に分かれました。
講座が始まると各テーブルに分かれ、小学生の体験をサポートするファシリテーターとなりました。
認知症について子どもたちに楽しく学んでもらえるイベントを通して、協働することの楽しさややりがい、達成感を味わうことができ、夏休みの貴重な体験となりました。
生徒の成長記録 イベントに参加する側ではなく運営する側としてお手伝いをしてみて、周囲に気を配ることがとても大切だと認識しました。受付で対応する際には、参加される側が困らないような対応や説明を行うこと、的確なトイレ誘導など常に周りを見て行動しました。また、緊張している子やなかなか話さない子たちから意見を引き出したり、スムーズに会話がすすめられるような声掛けをすることも心掛けました。大学生の方の準備や片付けのスピードと気付く力は、とてもすごいと感じました。運営に携われてよい経験になりました。
撮影
福山市広報テレビ「ピース!ピース!ふくやま」の撮影がありました。
『みんなで支え合う認知症』をテーマに、若い世代(高校生)が行っている認知症に関する取り組みとして戸手高校カフェが紹介されます。
放送時間:8月31日(日)11:24~11:30 RCC
番組ホームページでは過去の放送もご覧いただけます。
9月は認知症月間です。福山市から依頼されたポスターの原画が完成しました。
「8月の戸手高校カフェの発表は私がします」と主体的に申し出た生徒が、福山市の隣にある岡山県笠岡市の白石島についてクイズを交えながら紹介しました。「観光大使のような見事な発表じゃった」「みんなの心を掴み、行ってみんといけんような気になった」など大好評でした。
次にバトンの全国大会に出場した生徒が、バトンを披露しました。見事な手さばきに思わず歓声が上がりました。バトンは芸術的なスポーツであることを知ることができました。
そしてウエイトリフティングでインターハイに出場した生徒が、結果報告をしました。種目としてスナッチが1位、クリーンアンドジャークが2位、合計したトータルが2位の結果に会場から大きな拍手をいただきました。
お茶を飲みながら「白石島には臨海学校で行ったことがある」と参加者の方々が教えてくれました。生徒の得意を披露することで会話が自然に広がりました。また、夏の甲子園の高校球児の活躍に感動を共にしました。
8か月ぶりに参加された方や第1回から毎回参加してくださる方など、皆様にとって足を運びたくなるようなカフェをこれからも15名で企画し運営していきます。
地域の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。
生徒の成長記録 まず驚いたのは発表中のみなさんのリアクションや発表が終わったあとの反響です。自分が予想していたよりもはるかに高評価をいただけて嬉しかったです。この夏休みに体験したことや家業の手伝いをしたことを皆さんに知っていただき、白石島の良さを認識していただけるならと思い発表しました。なるべく絵や写真、動画を用いて、文字は一切書かずに言葉だけで分かりやすく説明することを心掛けました。発表が終わったあとも「行った気分になれた」「引き込まれる感じがした」「私もやってみたい」などたくさんの感想がありました。発表できて本当に良かったと思いました。
福山市役所 ✖ 生徒
3回目の運営会議を行いました。「オレンジFilmフェスタ2025認知症カフェ体験会(9月10日)」のタイムテーブルを確認しながら、運営スタッフとしての役割や発表、ダンスの打ち合わせを行いました。