令和6年度 E-DOT(2年5組での取り組み) 第2号 課題発見講座② 前編
令和6年度 E-DOT(2年5組での取り組み) 第2号 課題発見講座② 前編
4月22日にガイダンス・課題発見講座②を行いました。前回の「スイッチの切り忘れを防ぐ」というテーマに対して、「スイッチの切り忘れを防ぐために風を目で見えるようにする」という目標を立てました。今回は、Do(実施・実行)Check(点検・評価)Act(処置・改善)を行います。
まずエアコンの送風口に付ける素材です。身の回りで揃えられるものを準備しました。新聞紙、ナイロン袋タオル、手拭い、リボン(細い、赤)、リボン(やや太、青)です。
まず新聞紙を付けました[Do(実施・実行)]。スイッチを入れましたが、新聞紙は動きませんでした[Check(点検・評価)] (写真2、3)。ここで、何故新聞紙が動かないのか考えました。生徒の意見は、「重いから動かない。」「幅が広すぎて動かない。」という意見でした。そこでどうしたら良いか意見を求めました。「軽くすれば良い。」「幅を狭くすれば良い。」とありました。そこで新聞紙を切って幅を狭くして短冊状にしました[Act(処置・改善)]。
スイッチを入れてみると、動きました。しかしカサカサ音が出るようになりました。「うるさくて気が散る」という意見が出ました。ここで新聞紙を断念して、ナイロン袋を試しましたが、結果は同様でした。
新聞紙、ナイロン袋の短冊は動きました。これにより二つの条件が得られました。それは「軽いこと」「幅が狭いこと」です。しかし音がうるさいという欠点がありました。この点をAct(処置・改善)するために「何故、音が出るのか」ということを考えました。生徒の答えは、「硬いから音が出る。」とありました。そこでタオルを使いました。結果は、音はしませんでしたが、動きませんでした。手拭いも試しましたが、結果は同様でした。
「軽いもの、幅の狭いもの、柔らかいもの」という条件が得られました。そこで幅の狭い赤いリボンを使用してみました。風を受けやすいように長くしました。スイッチを入れましたが、今一つ動きませんでした。生徒の意見は「長すぎて重い。」でした。そこで短くしてみました。動きましたが生徒は「もっと動いたほうがわかりやすい。」と意見を言いました。何故、動きが悪いのかという問いに生徒は「細いから。」と答えました。
「軽いもの、幅の狭いもの、柔らかいもの」という条件が得られました。そこで幅の狭い赤いリボンを使用してみました。風を受けやすいように長くしました。スイッチを入れましたが、今一つ動きませんでした。生徒の意見は「長すぎて重い。」でした。
そこで短くしてみました。動きましたが生徒は「もっと動いたほうがわかりやすい。」と意見を言いました。何故、動きが悪いのかという問いに生徒は「細いから。」と答えました。
以上のことから「軽いもの、幅の狭いもの、しかし狭すぎてもダメ、柔らかいもの」という条件が得られました。
そこで少し幅の広いリボンを使用しました。幅の狭い赤いリボンよりスムーズに動きました。生徒の意見は「これが、一番良い。」とのことでした。リボンの色については、生徒も「赤より青が良い」という意見が多かったです。生徒によると「風のイメージは、青だから。」でした。これにより、今回の「スイッチの切り忘れを防ぐ」というテーマの解答は「少し幅のある青のリボン」となりました。
PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実施・実行)、Check(点検・評価)、Act(処置・改善)とそれぞれの部分で構成されます。それぞれが独立、分離するのでなく連続しているのは当然です。しかし、それぞれの部分のなかでもPlan(計画)、Do(実施・実行)、Check(点検・評価)、Act(処置・改善)が行われています。その繰り返しによって結論が得られます。