令和6年度 I-DOT「備後絣・阿字和紙 伝統の技術を未来につなぐ」 第19号 終話
後輩へのメッセージ
令和6年度 I-DOT「備後絣・阿字和紙 伝統の技術を未来につなぐ」 第19号 終話
後輩へのメッセージ
八ヶ月後に失うもの
3年3組32番 前原祐輝
第1章
令和6年度 I-DOT 備後絣・阿字和紙〜伝統の技術を未来につなぐ〜付綿花観察日誌が始まりました。戸手高校生の6人が、若い感性で地元の銘品を使って何ができるかを学ぶため、まず備後絣・阿字和紙の特徴を調べました。
4月24日火曜日、第2回IDOTを行いました。今回は、綿花の(ワタ種)を蒔きました。種から育てて実がなって綿花(ワタ)を収穫します。4月25日に芽が出てきました。わずか2日目です。4月28日に双葉が大きくなりました。
5月20日月曜日、葉がしっかりしてきました。2枚目の本葉も出てきました。しっかりしたものを残すために間引きました。
6月4日火曜日、ずいぶん大きくなりました。気温が上がってきたため成長が加速し、葉の数も増え、茎も大きくなりました。 7月10日水曜日、葉が9枚になりました。茎が曲がってきたので支柱を入れました。
第2章
4月30日、第3回IDOTを行いました。貝原歴史資料館に藍染体験に行かせていただきました。カイハラ株式会社は、地元新市町の企業です。総務部の松本さんと歴史資料館の小林先生にお世話になりました。小林先生からカイハラ株式会社が、備後絣の染めからデニム生地へ移行した歴史についてお話を伺いました。時代の変化、生産技術の変化、生産コストの変化のなかで企業として生き残るために「人と同じことをしていてはダメ」と話されていたことがとても印象的でした。2階に移動し、染めと織りの歴史について教えていただきました。特に完成した備後絣の絵柄を逆算して一本の糸を染めたところと、白く残すか色を染めたところをつくり、それを織ると絵柄が出来上がる工程は、感動的でした。藍染体験では木綿のハンカチを使用しました。白く残したいところに輪ゴムを縛ることで柄をだします。それぞれの個性がハンカチの柄に出ていると思います。
5月24日火曜日福山市しんいち歴史民族博物館に伺いました。備後絣の収蔵、展示においては日本最大級の博物館です。備後絣研究第一人者の学芸員である児玉先生から解説と説明をしていただきました。織や絵柄、綿について説明をいただき綿から糸を作る工程を説明していただきました。さらに、綿繰り糸紡ぎ体験をさせていただきました。
第三章
今までの体験を通して世界に一つだけの備後絣を使った作品を考えました。僕は、ミラーボールを作るため試作品を作りました。試作品のためサイズは小さめにつくりました。
生徒発表会に出れるようにがんばってください。
絣の研究
3年5組14番坂井紫音
「4月から何をやってきたか」
第一節 「隊長決め」
私達は、4月からガスリストとして活動を行ってき ました。まず、隊長を決めることになりましたが、勇敢な前原くんが立候補しました。そのおかげで、スムーズに決めることができました。
第2節 「材料を買う」
私達は、綿花を育てるために土と植木鉢を”自分”で”自分”のお金で買いに行きました。よく育つような土や肥料を調べました。私達の隊は頭がおかしい人が多いので鉢が小さい人がたくさんいました。
第3節 「種を植える」
私達は、もらった種をそれぞれの鉢に植えていきました。水に1日つけていた種と2日つけていた種の2種類の種を植えました。種を植えるのにすごく苦労しました。
第4節 「発芽する」
私達は、もらった種を植えて約2週間後に発芽させることができました。毎日のように観察を続けていたのでとても嬉しかったです。
第5節 「水やり」
私達は、綿花を育てるために水やりをしてきました。しかし、日に日に水やりをすることが少なくなってきて、だんだんと枯れていきました。ほとんどの人が9月には枯れていましたが、私の綿花は1月まで緑色の葉をつけていました。
〜後輩へ〜
次の戦士たちへ
野球部の生徒を隊長として頑張ってください。
絣
3年3組32番 藤井耀汰
この一年の振り返り
第一節 絣との出会い
IDOTでどれを選択するか選ぶときにビビッときたものが1つ、目に入りました。それが備後絣でした。
やはりこの備後絣を選択して良かったと今でも心底思います。
第二節 綿花
綿花の種をみんなで選別しました
絣2期生へ
素晴らしい指導者の方とともに絣を世界へ届けてください。また会いましょう
3年1組26番 寺山翔梧
備後絣(びんごかすり)は、広島県の伝統的な手織りの布であり、その魅力は何世代にもわたって受け継がれてきました。独特の模様と色使い、そしてその製法の複雑さに、私は深い愛情を抱いています。
まず、備後絣の特徴である「かすり模様」は、糸を染める前にわざと部分的に糸を束ねておくことで、織り上がるとぼんやりとした模様が現れます。この模様が、どこか懐かしく、温かみのある印象を与え、見るたびに心が落ち着きます。手作業で一つ一つ丁寧に作られるため、同じ模様が二度と生まれることはないという特別感もあります。
また、備後絣の布地は、耐久性が高く、使うほどに風合いが増していく点も魅力的です。日常生活に使うことで、着る人の体に馴染み、独特の味わいを生み出します。特に、夏は涼しげで、冬は温かく感じられ、季節を問わず活躍する実用性も大きな魅力です。
さらに、備後絣を支える職人たちの技術や情熱も、私の心に深く響きます。彼らは、長い歴史と伝統を守りながら、時代の変化に合わせて新しいデザインや用途を生み出しています。このような姿勢に感銘を受け、私はますます備後絣に対する愛情を深めています。
現代の生活の中で、こうした伝統的な技術が息づいていることに感謝し、これからも備後絣を大切にし続けたいと思います。その美しさと力強さは、単なる布を超え、地域の文化や歴史そのものを感じさせてくれるのです
3年5組28番 藤村 夏伊
絣2期生へのメッセージ
僕達は絣を世界に羽ばたかせることができなかったので2期生こそは世界に絣を羽ばたかせてください。そして生徒発表会に出場できるように頑張ってください。
絣を追って
3年1組24番 田邊瑞宜
僕は、2年生の3月に備後絣に出会ったのだ。その時に、備後絣というものに対してすごく衝撃を受けたので先生と一緒に備後絣を研究してみようと思ったのだ。
まず、備後絣をつくっていたカイハラさんへ行き、備後絣の歴史などたくさんのお話を聞いたのだ。話を聞いて僕も備後絣を作ってみたいと思ったのだ。しかしそんなことは僕にはできないから備後絣を使って、飛行機を作ったのだ。実際に飛ばしてみるとなかなか上手く飛ばすことができなかったのだ。少し後悔なのだ。
未来のガスリストへ
たくさん挑戦するのだ