「芦田川の水質を改善する」ことを目的として、探究するグループです。主に2つのアプローチから芦田川の水質改善を目指しています。
【目的】
芦田川の水質を改善する。
【方法】
①水草を用いて水質改善を目指す。
②独自の肥料を作り水質改善を目指す。
私達は、芦田川の水質を改善する目標より、水草による浄化作用とその再利用に視点を合わせて活動を進めた。
水草が川で吸収した栄養を、堆肥として再利用するエコな循環を考えた。
そこで、このエコな循環を実際に行えるかどうか証明するために次の実験を考えた。
芦田川在来水草と芦田川の水を容器に入れ、1週間放置し、その前後のCODとリン酸濃度を計測し、栄養を確かに吸収しているかどうか調べる
芦田川在来水草が有機物を吸収するため、芦田川在来水草を入れた容器の水は、CODとリン酸濃度が低下する
(1)田川の水草と水を採取し、水草と水を入れたもの、水しか入れないものをそれぞれ容器に入れた。
(2)初期のリン酸濃度、CODを測った。
(3)7日間経った後のリン酸濃度、CODを測った。
初期のリン酸濃度、CODを示す。右が水草有の容器で左が水草無の容器である。リン酸濃度はそれぞれ0.1、CODはそれぞれ4である。
7日間経った後のリン酸濃度、CODを測った。それぞれ、右が水草有の容器で左が水草無の容器である。リン酸濃度はどちらも0.05、CODは水草有が8以上、水草無は6であった。
水草有のCODが上がった要因としては、枯れた葉の有機物が溶け出してしまったことが原因と考えられる。
分解速度がゆっくりな、好気条件下で落ち葉と水草を混ぜて堆肥を作成した。
落ち葉と水草を混ぜる方法で堆肥を作成した。
堆肥作りに肝要である炭素、窒素比を計算し、水草を50g、落ち葉を300gを用いた。
下部に微生物源となる土、米ぬかを敷き、上部に落ち葉、水草を撒き、よく混ぜた。
5日後
10日後
25日後
手で葉が簡単にちぎれるほど
分解が進んでいた
酸素を多く使う嫌気条件下で水草から堆肥を作成した。
容器に水と水草を入れ、そのまま放置する。
1日後
とても臭い。アンモニアや硫黄の刺激臭で、吸うと気分が悪くなるほどだった。全体的に茶色になってきた。
10日後
体積がとても減った。あまり不快感のある匂いはしなくなってきた。多少匂いは残るが、不快感のある匂いではなく、土臭い感じだ。
肥料の流入が川の水を汚してしまっているのではないか
肥料としてコンポスト、草木灰、米ぬかを用いる。
コンポストは、出来上がるまでに時間がかかるため先に作成した。コンポストは、私達の残飯を普通の土に混ぜて作ることができる。コンポスト、草木灰、米ぬか、それぞれを肥料とした3つの土と何も混ぜない普通の土の4つを用意し、ラディッシュを育てている。
なお現在は、経過観察をしている。
今回私達は、にんじんの皮、きゅうりの皮、卵の殻、みかんの皮を用いた。すると、きゅうりの皮、みかんの皮はすぐに分解された。しかし、卵の殻と人参の皮は最後まで残っていた。この結果から、残飯の種類によって分解速度に差があることが明らかとなった。