東の魯山人・西の半泥子などと称される川喜田半泥子 (かわきた・はんでいし;1878-1963)は、陶芸界に大きな足跡を残しました。半泥子は桑名の俳人・梶島一藻(かじしま・いっそう;1883-1947) をはじめとする俳人との交流も多く、たくさんの俳句を遺しました。
干されある茶碗に山の花がちる
青栗や古文書匂ふ文庫のまど
広沢の池を斜につばくらめ
ろくろ引く土に声あり水ぬるむ
木田寛暁, 小西太平, 藤田等風 編『半泥子翁回顧展』(マリア書房、1971年)から