鬼貫(おにつら;1661-1738)は、伊丹出身の俳人です。
日本三大俳諧コレクションの1つ「柿衞文庫」には、直筆資料を含む鬼貫に関する資料が多数収蔵されています。収蔵物の1つである鬼貫の代表句<によつぽりと秋の空なる富士の山>の句の一行物(句を一行書きで大きく揮毫したもの)は、伊丹市指定文化財に指定されています。
柿衞文庫の創始者・岡田利兵衞(柿衞)は伊丹町長であった1937年に鬼貫の資料を譲り受けたのを機に俳句に関する資料の収集をはじめ、それが柿衞文庫の成立につながりました。