Arcore
arcoreというファームウェアを利用するとLeonardoやmicroなどの32U4利用のボードをUSB HID MIDIデバイスとして利用することができます。
そこで手軽に使えるmidiコントローラを作ろうと思い立ちました。
arcore : https://github.com/NickolasBoyer/arcore
注意点としてはArduino IDEは1.5.7を利用しましょうということです。
現在の最新1.6.12ではコンパイルを通すことができませんでした。
※AdafruitよりArduino IDE用の追加設定が公開されています。
このなかにarcoreも含まれているのでもしかすると最新のIDEで利用できるかもしれません。
利用したボードはgenuino micro。
個人的にgenuinoを推してゆきたい気分。
秋月電子でアクリルパネルを扱い始めたころから何かこれを使ったらよさそうだと思っていました。
今回は単体で利用していますが、ラックマウントのようにしてやるとモジュール化したものを次々と追加して行けるので便利じゃないでしょうかね?
大きさとしてはこれくらい。
C基板サイズなので小さいのですが、genuinoのISPピンの関係で高さが結構あります。
モノが小さいので目立ちますがラックマウントにしてしまえば気にならないでしょうし、いっそコントローラの部分とボードを分離してしまえば高さも小さくなるかもしれませんし。取り回し次第でしょうか。
USB midiに対応したことでケーブルもシンプルで大変好ましいと思います。
実際の利用方法としてはmidiデバイスとしてArduino microを選択して各種ソフトでコントローラを割り当ててやるだけです。
midiコントローラ側ではmidi cc 51、midi cc 52を割り当ててやっていますが、DAWで使う場合このあたりはあまり意識することはないですし、USB midi機器というのはもともとPCに接続することを前提としていますからこのCC自体をどうのこうのしてやる必要はまず出てこないでしょう。
プログラムなどはarcoreがほとんど吸収してくれていて全く難しくないので割愛します。
arcoreを使うとこんなに簡単にこういうものが作れるよという一例として紹介しました。
※マイコンを利用して何か作る場合、たいていは簡単に出来てしまいます、この場合もマイコン側の話よりもむしろ穴あけとかの方が難しいくらいです。今回はまずピンバイスで小さい穴をあけてリーマーで可変抵抗が入る大きさに穴を広げてやっています。