結論を先に言います。
性器クラミジア感染症の治療に最も適した薬は、アジスロマイシンです。
なぜ、アジスロマイシンが、イチオシ(一番のおすすめ)なのか?
日本性感染症学会が推奨している、クラミジア治療に適した抗生物質のランキングを見れば、納得しますよ。
クラミジアに感染したことで、男性が尿道炎になった場合に、強く推奨されている抗生物質は、『アジスロマイシン』と、『ドキシサイクリン』です。
日本性感染症学会の推奨グレードの説明
A:強く推奨する
B:一般的な推奨
C:主治医による総合的判断
D:保険適応外
クラミジア感染が原因で、女性が子宮頸管炎になった場合の、強く推薦される抗生物質は、
妊娠時⇒『アジスロマイシン』
非妊娠時⇒『アジスロマイシン』、『クラリスロマイシン』
通常は、1週間の服薬期間と、1日に2~3回の服薬が必要ですが、
アジスロマイシンだけは、たった1回の服用で済みます。
アジスロマイシンなら、うっかり薬を飲むことを忘れる心配はありません。
性器クラミジア感染症の治療薬は、抗生物質に限られています。
抗生物質には、色々な系統がありますが、その中でも、クラミジアに効果があるのは
テトラサイクリン系、マクロライド系、そして、ニューキノロン系の抗生物質です。
ペニシリン系やセフェム系、アミノグリコシト系等の抗生物質は、クラミジアを陰性化出来る可能性が低いため、治療薬とはなりません。
ちなみに、抗生物質は、真菌(かび)やウイルス性の病気には効果がありません。
日本性感染症学会は、性感染症に関する諸問題の研究促進、予防対策の啓発と普及、会員相互の交流を図ることを目的として設立され、
性感染症の適切な診断法や治療指針、予防法等について積極的な情報提供を行うと同時に、
性感染症診療の専門家や性感染症の予防啓発に関する教育の専門家などを養成する学会です。
勘違いしないで!!重要です!!
クラミジア感染症において
症状が出なくなったことと、治ったこととは、まったく別です。
本当に治ったかどうかは、検査をしないと絶対に判りませんよ。