蛋白質合成阻害薬の概略

蛋白質合成阻害薬(たんぱくしつ・ごうせい・そがいやく):protein synthesis inhibitor

蛋白質(たんぱくしつ)は、リボソームという、器官で合成されます。

新しい細胞を作る時や、古くなった細胞を修復する時に、リボソームの働きが必要になります。

つまり、リボソームが仕事をしないと、新しいタンパク質が作られなくなります。

ですので、性病の病原菌となる細菌のリボソームの活動を抑えれば、細菌は増殖できなくなります。

マクロライド系、テトラサイクリン系、アミノグリコシド系の抗生物質は、

細菌が持つリボソームの働きを邪魔することで、細菌の増殖に必要なタンパク質を作らせないようにする

タイプの抗生物質です。

等があります。

抗生物質は、ヒトの『リボソーム』には影響しないの?

ヒトの細胞にもリボソームは存在しますが、細菌のリボソームとはタイプが違います。

抗生物質は、ヒトのタンパク合成には悪影響が無く、性病の原因菌だけに作用します。

マクロライド系の抗生物質

テトラサイクリン系の抗生物質