抗菌スペクトルについて
抗菌スペクトル(こうきんすぺくとる)=antibacterial spectrum
抗菌スペクトル(こうきんすぺくとる)=antibacterial spectrum
病気を引き起こす、ウイルスや細菌の様な微生物に対して用いられます。
抗生物質や化学療法剤などが効き目を発揮出来る、微生物の種類や有効範囲やその効果の強さなどを表す言葉です。
スペクトルまたは、スペクトラムと呼ばれます。
判りにくい?
では、簡単に。
たくさんの種類の病原体に効果のある抗生物質は
【抗菌スペクトルが広い】とか、【広域スペクトルを持つ】と言われます。
限られた病原体に対してしか効き目が無い場合は
【抗菌スペクトルが狭い】と言われます。
つまり、スペクトルとは、作用する範囲のことです。
どの微生物に効果があるかは、薬によって異なります。
たとえば、ペニシリンやストレプトマイシンは、それぞれ主として
グラム陽性球菌およびグラム陰性杆菌に対してのみ、強い作用を示します。
つまり、【抗菌スペクトルが狭い】事になります。
例えば、クロラムフェニコールやテトラサイクリンは、
グラム陽性球菌、グラム陰性杆菌のどちらにも効果があるのに加え、
マイコプラズマ、リケッチア、クラミジア等の細菌群にも殺菌効果があるので
【抗菌スペクトルが広い】抗生物質と呼ばれます。