クラミジアの治療に使われる薬は、【抗生物質】です。
クラミジアに対して有効な【抗生物質】には、3つの系統があります。
ニューキノロン系薬及びマクロライド系薬の中の抗菌力のあるもの、もしくは、テトラサイクリン系薬を投薬します。
ペニシリン系薬やセフェム系薬、アミノグリコシト系薬などは、クラミジアの陰性化率が低いため、治療薬とはなりません。
ニューキノロン系の抗生物質(抗生剤)
オゼックス
トスキサシン
ガチフロ
クラリス~主成分はクラリシッド(クラシッド)と同じ、クラリスロマイシンです
テトラサイクリン系の抗生物質(抗生剤)
クラミジアは、おそらく、世界でも最も感染者の多い性感染症(性病=STD)です。
日本でも、性病患者の2人に1人はクラミジアの感染者です。
自覚症状のな い感染者が、たくさんいます。
クラミジアは、ほとんどの場合、セックス=性行為(又は、それに付随する行為)によって、感染します。
ただし、出産時、赤ちゃんが産道を通る時に感染する、産道感染もあります。
妊婦検診において、正常妊婦の3~5%にクラミジア保有者がみられます。
クラミジアは若年層の女性に多い
クラミジアの感染は、男女ともに性的活動の活発な若年層に多く、特に女性でその傾向が目立っています。
29歳以下の女子のクラミジア感染数は、男子を上回っています。
クラミジアって、放っておくと、赤ちゃんが産めない身体になったりします。
男性で一番多い症状は、尿道炎です。
自覚症状としては、排尿痛、 尿道不快感や痒みなどがあります。
淋病が原因の尿道炎に比べて、潜伏期間が長く、大体2~3 週間とされます。
女性の場合、自覚症状が無い場合がほとんどです。
つまり、潜伏期間が特定できないことが多いのです。
気がつかないうちに、子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症 候群)、不妊などを起こします。
淋病とのダブル感染や咽喉、眼への感染もあります
淋菌感染症(淋病)との重複感染も多く見られます。
淋病の治療をしているのに、なかなか、治らない場合には、クラミジアの感染を疑いましょう。
クラミジアは咽喉(のど)や目にも感染します。
咽喉への感染は、主に、フェラチオやクンニリングス等のオーラルセックスが原因です。
咽喉のあたりのリンパ節が腫れたり、化膿したりします。
眼への感染は、クラミジアが付いた手で眼を触ったり
顔射(がんしゃ=AVでおなじみの女性の顔への射精ですね)等で、起こります。