2015/1/4 エンジンO/H開始
さて、正月三が日も過ぎたので車遊び開始です。
年末に車検の上がったZですが、以前からエンジンが暖まってくるとタペット音の様な異音を発していました。
原因追求のため、腰上バラしてみます。
ところが開始直後、エキゾーストのボルトが外れず、舐めてしまいました。仕方がないのでレンチを一本駄目にして
溶接してみましたが、溶接部がなまくらになって捻ったらちぎれてしまいました…
次の策として、ベルトサンダーで削り取ってエキゾーストがやっと外れました。刺さったままのボルトは
ヘッド単体にしてから外す方法考えましょう…
ここまで外れれば、あとはサクサク外すだけ。あっという間にシリンダー上分解完了。
外しながら不具合点探しましたが、今のところ原因箇所判明できず…
今後部品洗浄しながら探すことにします。
2015/1/11 エンジンパーツ確認
先週外した腰上部品を詳細確認しました。
ピストンはカーボ過多ですが、左右とも問題は無さそうです。
ロッカーアームは一つだけ摺動部に摩耗が多く、凹んでるのが有りますが、以前からこんな感じだった気もします。
スペアがないかジャンク箱の探索することにしますか。
カムと軸受けも確認します。カム山自体は摩耗も無く良好です。
カム受けが若干荒れてますが、これもそれほど悪くはないのでは?コンパウンドででも磨きますかね…
というわけで、原因は未だに不明です…
2015/1/18 エンジンパーツ確認続き
今週末はまず外れなくなって切断したボルトの摘出。
切ったボルトにM10のナット溶接し、電動インパクトで外すことができました。ネジ穴はヘリサートは必要かも。
次にカムとカムホルダーの当たり面をコンパウンドで研磨。気休めです。
ピストンピンとコンロッド小端とのクリアランス計測。穴径用のマイクロゲージ借用して測ってみます。
以前、クランク分解してポリッシュした物は17.04mm位でしたが、エンジンに組んであるコンロッドは17.07mm位ですねぇ。
サービスマニュアルだとピストンピンとの隙間0.016mm~0.040mmで、修正限界0.05mmとなっています。
ピストンピンの径は測っていないのですが、プラス交差は考えられないので、17.00mmとしても修正限度超えています。
さて、クランクケース開けて交換か…でもダンパー無しクランクの余りはないし。見て見ぬふりですな。
2015/1/24 越上ウエットブラスト
以前(2011年)CBのエンジンにブラスト掛けた http://6714.teacup.com/starriselab/bbs/553
カーピットサンエース www.rentalpit.com でウエットブラスト導入しているとのモロさん情報を頂き、本日連絡してみると
空いて居るとの事だったので、Zのエンジンにウエットブラスト掛けてきました。
カーピットサンエースの屋内に鎮座していたのはこのウエットブラストです。
燃焼室のカーボンも簡単に取れます。Befoer/After 気持ちいい♪
二時間ちょっとで腰上部品とバルブのウエットブラスト完了。
レンタルガレージの中にはX1/9やアルファジュニア等他のお客さんの車が有る中で、ガレージオーナーの
水冷Zも有ったりします。治す時間がないとの事。
帰宅後、ブラストした部品を組んでみました。綺麗に成っています。しかしシリンダー前面下部のブラストが足らず、
今一つだったのと、メディアが当てられなかったExポート内のカーボンが残った事。これは事前に荒落とししておくべきでした。
あとはピストンを持って行き忘れました。残念!!
2015/2/1 ロッカーアーム探索・・・
傷んで凹んでいたロッカーアームの代替品をジャンク箱から探索しました。
N360エンジン系の箱をいくつか開けると5個ほど出てきました。しかし、何故5個なんでしょう?
見つかった5個の内、3個が同じ形状のロッカーアームでしたので、早速比較。
一番右が今までのロッカーアームで、やはり一番凹みが大きいです。
一番まともな物も凹んでますが、まあ、これしかないので、これで我慢ですかね…
2015/2/8 ロッカーアーム続き
先週末のロッカーアームで我慢しようかと思っていましたが、ヤフオク見るとロッカーアーム付きカムケースが出品してました!
即入札したら安価で落札。
本日これと、ネオライフに発注していた腰上ガスケットが入庫。
早速ロッカーアームのチェック。一個は段差が有りましたが、三個は使えます・・・
ってことは、どうにか程度の良いのが一台分揃ったんですねぇ。
2015/2/7 エンジン作業
ウエットブラストして綺麗になりましたが、ネジが汚いままです。どうしましょうかね・・・
で、考えついたのがブラストもどき。ペットボトルに#80のアルミナ材と灯油を適宜入れて、そこにネジ投入。
あとはシェイクシェイクシェイク!!
綺麗には成りましたが、やりすぎるとネジ山を痛めそうなので途中で止め、結局銅ブラシで擦りました。
ビフォアアフター・・・
次にお手製の銅製ヘッドガスケットの焼きなまし
ウエットブラストで落ちなかったエキゾーストポートのカーボンをベルトサンダー用を切ったヤスリでゴシゴシ。
とやっていて、ポートを覗くともう少しポートを削りたくなりました。
2015/2/8 エキゾーストフランジ検討
Zのエキゾーストフランジは遥か昔にステンレスのエキゾーストを作ってもらった時に付けてもらった物ですが、
長年の脱着でフランジ自体が取り付けトルクに負けて曲がってしまっています。
どうしようかと悩んでいたところ、以前中古部品屋で対応機種不明で大安売りしていたフランジを買ったことを思い出し、
引っ張り出してみると、取付ピッチぴったり(ネジ穴径は細)内径がギリギリであることが判明。
内径はエキゾーストに入るか確かめたところ、ジョイント部分で太くなっているところの途中まで入ります。
ちょっとだけ内径広げれば行けそうです!
今日は生憎の雨でしたが、机上検討と現物計測で結構な収穫がありました。
2015/2/11 ポート研磨、フランジ加工
まずはエキゾーストポート加工です。加工前
荒削り
今回はここまでかな・・・
次にフランジの内径を加工して、古いフランジをぶった切って交換。
ヘリサート加工
完成したので、仮組み。なんとか出来ました。
2015/2/13 ポート再研磨
水曜に研磨して満足していたポートですが、写真を見ていたらもっと綺麗にしたく成ってしまいました・・・
たまたまDIYショップに行ったらこんなヤスリが売っていました。ちょうど歯ブラシ位の大きさです。
この商品ですね。http://shinex.co.jp/products/sukimatchi/
早速購入して使ってみますが、前回の仕上げではヤスリの番手が大きくなかなか綺麗に成りません。
そこで、このヤスリを参考に、使い古しの歯ブラシの毛を切って、強力な両面テープで#150の紙やすりを巻きつけ研磨研磨研磨!!
今までは割り箸に紙やすりを貼り付け削っていましたが、歯ブラシのしなりがいい感じです。
固めの柄の歯ブラシがお薦めかもしれません。
その後購入したヤスリで仕上げ。今度は満足する仕上がりに。
ビフォア/アフター
2015/2/15 部品洗浄とバルブ組立て
ウエットブラストでバルブのカーボン取りましたが、ポリッシュしてあったバルブが曇ってしまったので
再びピカールでポリッシュ。バルブのすり合わせ実施。
ウエットブラストのメディアとバルブコンパウンド除去のため、洗浄。
本日はバルブまで組みました。左シリンダーはキャブのフロートネジが落ちたままエンジン回した打跡が残ってますね。
2015/2/22 企み
平日の夜、スリーブ交換したためのベースガスケット加工など済まし、エンジン組む為の準備はできた居たのですが、
せっかくエンジンばらしたので、以前から企んでいたことを実施できないか検討/試行してみました。
先ずはこんな寸法測ったり
こんな所の具合を確認したり・・・・
ロッカーアームシャフトを加工しようと試みますが、普通のドリルの歯では歯が立たず…チタンコートの歯を購入しても同様…
心くじけて他の方法検討中・・・・・・・
2015/3/8 カムケース加工
Z(N360E)のロッカーアームは偏心しているロッカーアームシャフトをを回してタペット調整後、
ロッカーアームと固定しています。一方CBのロッカーアームはロッカーアームシャフトとフローティング
していて、ロッカーアームシャフトを固定する方法を取っています。
エンジン始動時にZではロッカーアームはロッカーアームシャフトごと動きますので、これが回転質量と成っています。
CBと同じようにロッカーアームシャフト側を固定しようとCBとは逆にロッカーアームシャフトのエンジン側に
ネジ穴を切って固定する方法を検討し、スペアのロッカーアームシャフトを加工してみますが、焼きが入っていて固くて加工できず断念。
それじゃって事で、ロッカーアームシャフト潤滑用の穴にタップを切って固定することにしました。
また、ロックナットで緩み止めもしたいのでインテーク外側以外は面加工し、アルミにタップ切っても舐めそうなのでヘリサート加工。
完成しました。当然ロッカーアーム固定ナットは排してオイル補給穴として機能してもらいます。
インテーク外側はネジ側にワイヤリング出来るような加工をする予定。
実はロッカーアームのサイドスプリングを排除して、ロッカーアームサイドカラーを作って追加する予定で
18φt1.5のアルミパイプ入手して、内径加工しましたが、うちの工具では偏心してしまい、今回は挫折・・・
2015/3/15 部品作製終了かな
ロッカーアームとロッカーアームが摺動させる様にするので、それぞれの摺動部をポリッシュ。
本当はブッシュを入れたいんですが、まずはこれで上手く行くか実験。
両方ともボール盤を使ってピカールでポリッシュしました。
左半分だけ処置した比較です。
ロックナットが入れられないボルトのワイヤリング用穴あけ処置。(シャフトはスペア品)
バルブ知り合わせ後の確認を忘れていたので、燃焼室に廃油を入れて漏れていないか確認。一時間放置しても漏れなし!!
これで今回の部品作製終了かな。あとは組むだけのはずです。
2015/3/19 軽量化
今回の作業でロッカーアームシャフトとロックナットがロッカーアームと一緒に動かなくなったのですが、重量計っていませんでしたね。
ということで、キッチン用の計りを拝借して計測。
ロッカーアームシャフトは100g、ロックナットは15gでした。
回転モーメントなのでこの重量で一概に判断できないのですが、双方合わせて115gバルブと一緒に動かなくなるわけですね。
2015/3/22 エンジン組み立て
部品もそろったので、エンジンを組み立てます。おっと、マニホールドのパッキンを作っていませんでした。
エンジン分解時には毎回このマニホールドを外していたのですが、マニホールドの下のカムホルダーボルトが外せなかった為でした。
今回は写真でロングソケットが入っている所を広げて入るように加工しました。これで外さずにヘッドがばらせます。
さくさくとエンジン組み立て。
所が、今回加工してロッカーシャフト固定用のイモネジがヘッドカバーのドライバーで示した所と干渉。
短いイモネジ買いに行って交換。
この状態でタペット調節して、セルを空回しして様子を見てみました。いい感じです。
その他キャブ取り付け、点火時期調整して近所をぐるっと試走。三か月ぶりの公道復帰です。
今日は三月末にしては暑かったので、コンビニでアイス♪
今後はキャブのセッティングと慣らしですね。