N360E racing engine 3

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ヘッド加工2

バルブシートも大きなバルブに合わせて堀口内燃機さんにベリリウムカッパー製を作って入れてもらいました。ポートは広げたつもりでしたが、バルブに合わせるともう少しかもしれません。バルブガイドはSB1 CIVIC純正ですが、Exはポートに余り出ていません。周りを削ったほうが良さそうです。In側は良い感じです。

Exバルブの軽量化も出来てきました。加工にだいぶお手数をおかけした用です。傘の部分の肩と燃焼室側、さらにかさ全体の厚さも薄くなっています。おかげさまでノーマルの66gから57gと大幅に軽量化できました。

帰ってきたバルブをポリッシュします。電気ドリルにくわえて、まずジスクグラインダーに付けたサンダーのアダプターで、まず仕上げていきます。割と楽に削れていきます。これでしたら軽量化をボーリング屋に出さずに時間をかけて自分で出来たかもしれません。その後、ペーパーで仕上げてぴっかぴっかのバルブが完成です。

バルブが仕上がったので燃焼室の容量を計測して見ました。進行方向右が34cc、左が33ccでした。アクリル板で燃焼室に蓋をして10ccのビュレットでオイルを入れて計りましたが、4回ほど入れなおすため再現性が無く、誤差が1cc位有りそうです。測定方法を考えなくては成りません。

シリンダにピストンを仮に入れて見ました。ピストンハイトは面一から0.2~0.5mm低い位でぴったりです。あっベースパッキンを入れていないので、その厚さ分約0.3mmさらに下がりますね。

上死点時にピストンの上に粘土をかぶせ、この粘土をひっくり返してピストンの凸部の容量を測ろうとしましたが、粘土が歪んでしまい測れませんでした。これも考えなくてはなりません。燃焼室の容量を測って、圧縮比をガスケットの厚さで調整しようかと思っているんですが、困った物です。流用ピストンを使っている人はどうしてるんですかね。

ピストンに粘土を付け、上死点の時ヘッドと干渉しないか見たところ、やはり燃焼室の容量が少ない方が干渉します。(粘土が薄いところあり)ガスケット、ベースパッキンを入れれば問題はないでしょうが、容量あわせの時にここを修正しなくては成りません。

ガレージ山口屋さんに無理にお願いして1週間でやってもらったシリンダとヘッドのブラストが上がってきました。ヘッドはアルカリ系の洗剤で洗ったため黒ずんでいたのとシリンダはフィンの奥のスラッジが取れていなかったのがすっかりきれいになりました。

燃焼室を大幅に削ったのでプラグが出すぎてしまうため、プラグカラーを作りました。4mm厚のアルミ板から金鋸で切り出します。その後、サンダーで仕上げてプラグホールにはめてみます。

プラグを付けて見ると燃焼室への突き出し具合はちょうど良い感じです。これをメタルコピーで接着しました。これで燃焼室周りの加工は終わりです。

以前、軽量化したロッカーアームをさらにポリッシュ仕上げしてみました。日差しに当たると綺麗です。肩の部分はナイフエッジ近くまで削って有ります。重量はノーマルと比較してロックボルト込みで118gから104gへ14g軽くなっています。ロックボルトもイモネジにすれば頭の部分が無くなり軽くなるのですが、ネジのピッチが特殊(M10-P1.0)で入手できませんでした。

カムとチタン製のリテーナを鈴鹿のファイナルステージさんに注文。バルブリテーナの重量を測ってみます。ノーマルの15gから10gと軽くなります。これでバルブの重量増加は相殺されるものと思います。