Make RS75D

RS75D 作成記

XE50をベースに作りました

以前からXE50改CB50足回り付き75cc登録を持っていましたが、乗らないうちに不動車化していました。スポークが錆びてきて嫌気がさしてしまったんですね。ところが、ある部品交換会でNSR50のホイールを見つけ、これならスポークが錆びることは無いと思い、安かったこともあり衝動買いしてしまいました。しかし持ち帰るとスイングアームの幅が狭くホイールが入らないことが解り、計画は頓挫していました。

ある日Z360の部品を探そうと何の気なしにYahoo Auctionを覗いていたらマグナ50のスイングアームが目に留りました!!! これは幅広のホイールを履いているし、フレーム側がXEと同じ様な形状なので使えそう!!!

早速入手してCB50の足回り等を外してフレーム単体にし、スイングアーム、フレームを並べるとこんなです。

なんか行けそうな雰囲気ですね。

さて、スイングアームの寸法を測ってみると問題が有りました。ピポットの幅がXEは110mm、マグナは105mmです。シャフト径もXEが10mm、マグナが12mmと異なります。そこでフレーム側を両脇から2.5mm削ることにします。工具はホルソーで大雑把に削り、ヤスリで仕上げます。

出来上がりはこんな感じです。スイングアームの幅が広いのでリヤアクスルのカラー類、リヤサスの取り付けを加工しなくてはなりませんね。

マグナのリヤサス取り付けとXEではだいぶ幅も違うのでスイングアームにサスの取り付け部を溶接しました。

リヤのスイングアーム回りができたのでフロント周りの作業をします。まずはNS-1のフロントフォーク、三つ又を入試組み付けます。これはボルトオンです、ただしNSRのスピードメータギヤを若干削る必要があります。

当初小型ロードスポーツを目指して作り始め、タンクもNS-1用のタンクカバーを加工して付ける予定でした。 ところが、部品交換会でFTR250のサイドカバーというかサイドゼッケンを入手し、いきなり方針転換です。

ノーマルのXEタンク、FTRサイドカバーと手持ちのCB250RSテールカウルを組み合わせて ダートトラッカー仕様に変更となりました!!

というわけで、このバイクはワークスダートトラッカー「RS750D」から「RS75D」と命名することとします。

早速シートを作成します。まず、CB250RSのシートカウルとサイドカバーの干渉する部分を削り、シートベースを作るために針金で外枠を作り、金網で外形を作ります。

その上にガムテープを張り詰め雄型としてその上にFRPで積層し、シートベースの完成です。

サイドカウルのステーも溶接し、大体のシルエットが完成しました。仮につけたライトはちょっと考えます。

テールランプとステーを工作しました。テールランプはNSR50を流用し、写真では付いていませんがウインカーはXEのノーマルを使う予定です。

リヤブレーキがほぼできました。全体像です。ホース類が長いのはご愛嬌・・そのうち直します。

何用だか忘れましたがペダル一式を流用し、ステップホルダにペダルのシャフト用にパイプを溶接。マスターはDIYショップ調達の建設用鉄板からプレートを切り出し、スイングアームピポットとエンジンマウントで固定してあります。

キャリパーはNSRと同じようにスイングアームにブレーキの回り止めを作るとリヤサスと干渉してしまいます。約90度時計回りに回転させ、マグナ50のトルクロッドで固定しました。キャリパーサポートを加工しM10のネジ穴を開けるます、皿ネジを使用しないとディスクプレートに干渉します。

XR70のフロントゼッケンを入手したので付けてみました。このまま競技車両かとも思いましたが、走る場所が有りませんし、第一リハビリ用バイクとして作っているので公道走行しなくては意味がありませんね。どうにかせねば・・・・・

マフラーはエイプ100純正を調達して金槌ステーで仮止め!

物置にキャブも有った筈と引っ張り出したところフロートの中はガムがガチガチに固まりドレインボルトを外そうと思ったら ボルトが折れてしまいました!まだ何か有った筈と探したところビックキャブ発見。

マフラーも入手できたのでエンジンを始動してみます。コイルは直結、ガソリンはキャンプ用タンクから給油・・・・・キック数発で数年ぶり。いやいや10年以上ぶりにあっけなく始動しました。エンジンがだめかもしれないと思っていたので一安心です。

シートのスポンジを作りました。発泡性のゴムシートを貼って、ブラシで形を整えました。

ここで登場したのがこんな物。皮製のブルマでは有りません。破れたスクーターのシートの上から被せる補修用表皮として売っていました。

伸びてフィットすると謳って有ったので使ってみたところ、裏から引っ張ってみたところ旨い事できそうです。

タンクとシートカウルを剥離してサーフェーサで塗ってみました。ライトもとりあえず・・・・・

シートの皮貼りできました。表皮を引っ張りながら接着剤で貼るという手の本数が足らず 足まで使った作業のため作業中の写真はありません。。。

部品交換会で入手したK&Nのフィルターもサイドカバーを削って取り付けています。

タンクの表面の小さな凹み等はパテ埋めしましたが、中の錆がが問題です。お決まりのサンポール処理を行います。

2時間ほど入れた後に、良く水洗いします。次の処理のため乾燥が必要です。熱湯をヤカン一杯入れてタンクを暖めた後、お湯を捨て、赤外線ストーブで暖めるとあっという間に乾燥できました。

しかし夏場の仕事ではありません・・・

だいぶ錆びも綺麗になりました。さらにメタルコートなるタンク内の処理剤で処理します。この処理剤をタンクに入れ、タンクをグルグル回しますが、どうしても処理剤が付かないところは履け塗りしました。

まずは塗装の続き。タンクの上塗りとホイールを塗りました。ホイールはタイヤを交換するつもりなのでマスキングの代わりで上から塗っています。

ここまで綺麗になってきたのでフレームも再びばらしてお化粧します。ホームセンターで入手した錆びの上から塗れるという謳い文句の塗料を使ってみました。

で、タイヤを交換。中古ですがレーシングレインを履かせるとぐっとダートトラック風味になります。

タンクも本家RS750Dと同じトリコロールに仕上げ。ウィングマークもトリコロール!苦手の塗装もアップにしなければ、まあまあ見れます。(実は反対側はクリアが垂れて失敗してます。そのうち修正予定)

電気系はコンデンサでバッテリレス化してみました。これをサイドカバー裏に忍ばせ、各配線を新規に配線しました。ライトは安全のため(配線省略化という理由がほんと)で常時オン状態にするのでハンドルスイッチは省略してます。配線はスパイラルチューブでの仕上てみました。

さらに部品交換会で入手したフォークガードも取り付けます。ぐっとダートトラック風味になりました。

うーん、このバイクはダートラごっこして転んでも良いやと思っていましたが、愛着が沸いてしまった。

チェーンを買ってきて装着してやっと気がつきました。なんとクラッチが張り付いています。エイプのエンジンでも探して乗せようかとも考えましたが、手間は掛けても金掛けないというコンセプトですので、クランクケースカバーを開けてクラッチを剥がし、オイルストーンで磨きます。ついでにケース内のスラッジも外せる物は外して綺麗にお掃除。

スピードメーターはNSR50用を付けようかと思いましたが、どうも大きくフロントゼッケンの大きさとと相性が合いません。そこで自転車用のサイクルコンピュータで代用することにしました。これはタイヤ直径を設定することでセンサーからのホイール回転数を換算してスピードが表示されます。本来スポークに留める磁石がスピードセンサー用に付属されていますが、キャストホイールには上手く付きません。そこで一考。ホイールバランサーの鉛に穴を開け、他の磁石を圧入し装着。センサーはタイラップでボトムケースに装着。

その他ブレーキホース交換や細かい修正作業も終わりほぼ作業終了しました。

で、インプレッション。キャブが違うとはいえエンジンノーマル。キャリパーはO/Hしてないので若干引きずり気味。さらにホイールベアリングまで若干ごろごろしてたのをそのままだったので ・・・・・・遅い!

物置をあさっていたら75cc登録にする時使っていたボア51mmのピストン,シリンダ,ヘッドが。一時CB50系がすたれて安売りしていた時に仕入れたハイカム,インマニ,クロスミッション等が出てきました。

せっかく出てきたので今回は腰上をいじってクロスミッション以外を組むことにします。これでやっと75ccになります。ハイカムはヘッドにも付いていたのですが、新品のでっぷり太った怪しい方を使ってみます。ガスケットはエイプボアアップ用を購入しました。

せっかくなのでポートの段を削っておきます。と言いながらさくさく削ってますね。ついでにバルブもポリッシュ。

φ51のピストンです。うーん綺麗にしている時に気が付いたんですが、2本リングですね。刻印もHONDA・・・・・流用ピストンではないですねぇ。CB400F用ピストン加工らしいです。

入手したガスケットはエイプ用メタルガスケットだったのですが、CB/XEのシリンダとヘッド間に入っているシーリングワッシャ(90441-028-010)がガスケットのその部分の径が小さく入りません。エイプのパーツリストを見てもシーリングワッシャは使っていないようです。心配なのでリーマーで広げて入れようかとしてみましたが、なまくらリーマーでは 歯が立ちません。しかし、リーマー加工穴外周に均一にバリが出来ました。締め付ければここがつぶれてシールしてくれるだろうと言うことにして組んでしまいました。

一通り組んでキックしたところ、チェック穴からオイルは出てきますし、ヘッドとシリンダの間からオイル漏れもありません。エンジン始動後も、今のところ大丈夫そうです。

見た目はインマニが変わっただけであまり変わりありませんが、排気量が1.5倍に成りました。

最後にサイドゼッケンのシールが剥がれかけていたのですべて剥して、AMAの新しいステッカーを。

走っていて左の踵がチェーンに引っかかるのが気になり、ヒールプレート追加しました。