N360E racing engine 1

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クランクケースオイルライン加工

長年のテーマだったオイルクーラーの取り付けです。まずは アッパークランクケースにオイル戻り口を設けるため、オイル通路を空けます。

1次減速チェーンのオイルバイパスの根元にφ8の貫通穴を空けます。ケース内側からはこんな感じ。

ケース上部から見たらこんな感じ。タップを立てて、アールズのフィッティングをつけるとカッコ良くなります。

オイルの出口ですが、オイルフィルターセッティングボルトのセンターからオイルを出そうと作ってみました。しかし、取りつけると45mmもフィッティングが出っ張り、ロードクリアランスが少なくなってしまいます。縁石に当たったりグラベルに出たとき、折れてしまいそうです。

そこでクランクケースのオイルフィルターの出口からケースの外にバイパスを設ける事にしました。まずはケースの出口を作ります。ちょうどセルダイのすぐ下の穴をあけてタップを立てるのですが、タップが3山しか立ちません。最終的にはデプコンで補強しなくてはなりません。

出口が出来たので、フィルターのバイパス用の穴をあけます。夏の炎天下作業とビール飲みのみ仕事をしているため大失敗をしてしまいました。だいたいここらへんかなといいかげんに空けたところ、下側に空けてしまいました。はあ、とりあえず、後でデプコンで埋めるしかありません。次に慎重に空けたのが手前の穴です。

次は銅パイプを曲げて配管を作成です。当初はアルミパイプで作ろうかと思っていましたが、肉厚が厚く曲げにくそうだったので、銅パイプにしました。まずは銅パイプにブラスト用のアルミナを詰め、バーナーで炙って曲げていきます。一つ目は急に曲げたためへこんでしまいました。

2回目は慎重に曲げ、成功。CRCを吹きかけ焼きを入れます。エルボにさして仮止めして見るとこんな感じです。

ケースの洗浄、ミッションのベアリング交換、オイルラインの固定を行ないました。クランクケースはO/H前のどろどろ状態から見違える様に綺麗に成りました。

オイルラインを固定しなければなりません。デプコンを使おうと思っていたのですが、1カン買うには使う量が少ないしと思っていたら、近所のバイクパーツ屋Napsにこんなものが有りました。以前、雑誌での紹介記事を読んだ事が有ったのと、価格が¥1100と手ごろなので早速購入して使用してみました。使い方は使用する分粘土状の製品を切り取り、手で練ってから接着する物に付けるといたって簡単で、1時間で固まり、ヤスリがけが可能、24時間で完全に固まるという能書きでした。

従来のアンダーケースからアッパーケースに繋がるオイルラインはM12のタップを切り、このメタルコピーの横にあるプラグで塞いでさらにメタルコピーで補強しました。銅パイプで作ったオイルラインもこれで接着しますが、出口の部分の奥に指が届かず、なすりつけるのに苦労しました。前回間違えて空けた穴もこれで塞ぎます。

これでオイルラインは完成です。ホースフィッティング類は配管がスムーズに成る様に角度を再検討しなくてはなりませんね。

オイルクーラーはエンジンマウントに溶接したステーにぶら下げます。ちなみにコアはサークで、フィッテイングを#8に溶接しなおしています。この状態で車体に搭載すると、フロントスカートとコアが干渉しますが、実はずいぶん前からコアをここに付けようと思い、これをコブラ風に改造して下に広げてあります。(その後振動対策でサブフレームからのステー取り付けに変更)

予算があればクランクケースはブラスト、ミッション類はWPC加工に出したかったのですが、予算の関係で断念しました。