BodyWork

Body Works

屋根モール部修正

2003/10頃

長年乗って、レースにも出るのに忙しくてあまり外見を気にせずにいたのですが、ずいぶんやれてきたことに気がつきちょっと板金なんぞをやってみました。

何がみっともないかって言えば、やはり屋根の部分です。以前(・・・・ああ、すでに10年以上前だ)全塗装したときに、屋根のモールを外してパテで埋めてもらったのですが、パテにクラックが入り水が入って錆びてきたようなので、そのパテをはがしてガムテープで応急処理をしていました。(これもすでに5年以上前)まずはここを対処しなくてはなりません。またパテではクラックが入るのが目に見えています。そこでモールが入っていた溝をに板金を半田付けしてふさぐことにしました。ここで道具として入手したのは200Wの半田ごて。しかし、バーナーで余熱しなくてはだめかも知れないと思っていました。


さて、久しぶりにガムテープを外してみます。うっ、だいぶ錆が進行しています。錆をサンダーで剥がしているとなんと車内が見えてきてしまいました。屋根のパネルとサイドのパネルの接合部分がなくなっています。屋根を押すと、サイドパネルと離れて動いています。これではモノコックの強度が落ちているに違いありません。まずはさびた部分にPOR-15を塗りたくって。接合部がなくなっている部分にはコの字の板金を作って溝にいれ、半田付けしてみました。半田は購入した200Wの半田こてだけで十分できました。結構強力です。


これで屋根とサイドパネルとの接合が良くなりました。さらに上から板金を半田付けして閉断面を形成すれば剛性はあがるはずです。半田付け後にサンダーでならし、再びPOR-15を塗っておきます。これで錆の進行は防げるはずです。その後パテで整形しましたが、サーフェーサを吹くと小さな凸凹が気になります。もう少し手を入れる必要がありますね。

ベンチレーションボックス形状作成

2003/11頃~2005/11頃

文献の情報からZの圧力分布図を作ってみました。おおよそこんな感じになっているはずで、Zのベンチローターは圧力分布の高いフロントガラスの下から取っていて、今までこのエアをキャブの前までダクトで導いていました。


今回スポットドリルを入手したので、ベンチレーターボックスを外してキャブまでそっくりインダクションボックスを形成しようというのが目論見です。フロントウインドロアベンチロータを外すと室内に入る部分の蓋が見えます。この状態でボンネットを閉めるとこんな感じです。うーんこのまま外したままでも良い??


ちなみに外したベンチローターボックスは約1Kgでした。アンダーコート剥がすより軽量化??

フロントウインドウ下の板金(PLではフロントウインドウロアベンチレーター)を作って、インダクションボックスの入り口作成、一本ワイパー化、エアアウトレットを盛り込む予定です。

まずはエアアウトレットを作成するため板金上に発砲スチロールでアウトレット部を作成します。完成したおおよその外形にガムテープを貼ってFRPを積層。

完成した物がこれです。


ボンネットからの空気がフロントウインドウで左右に別れ、ドア側に流れる負圧にボンネット内の空気を排気する狙いです。フレッシュエア用の穴はこれからです。

一本ワイパー化しようと色々検討した結果、現行車のリヤワイパー流用する事としました。取り付け場所の位置決めが肝心です。ワイパーが止まっている時はウインドウの下縁ぴったりに。一番振った所は右のぎりぎりまで来るよう検討し、取り付け。


ウインドロアベンチロータにはワイパー用の穴とフレッシュエア用の穴を開けました。さらに、導風用の隔壁を作成します。材料としてはFRPの板を用い、ボンネットとの干渉を見ながら切り出し、左右の板間にはアルミパイプの中にブラインドナットでネジを作った物を用意して取り付けます。キャブレターとエンジン間にはテフロン板で隔壁を作成。前から見るとキャブが見えなくなってしまいましたが、これで暖かい空気をキャブが吸う事はなくなるはずです。


リヤフェンダー裾修正

2004/2頃

ZやNのリヤフェンダーの裾は中の板金と外装の板金で袋構造になっていて、そこに埃と湿気が溜まってさびている車が多いようです。僕の車もその中の一台で左右の裾がぼろぼろになっています。以前錆がひどくてあきらめた黄色のボディーもここに大穴が開いていました。今のボディーも入手したときにさびていて10数年前に板金屋でふさいでもらいましたが、また穴が開いてしまっています。

この部分がやっぱり気になります。錆をごそごそと削っていくうちに、後先考えずにごっそり切り取ってしまいました。あははは。

写真は切り取って、錆取り剤で錆を落とし、さらに半田メッキしてあります。鋭角に切り取ってある部分は錆取り剤や半田こてが入るように切開してしまいました。

当初、亜鉛鋼板を半田付けしようと考えていましたが、板金をこの曲面で叩き出すのは非常に困難で、叩き出す音もうるさくて近所迷惑になるのでやめることにしました。FRPで作るにしてもこの曲面を作るためにはベースが必要です。

そこで金網で大まかな外形を作る思いつきました。まずは針金で外形を作り半田付けします。

その後、金網(半田付けするためステンレスでなく鉄)に曲面を付けて針金とボディーに半田付けしました。

これにFRPを積層します。FRPを表から1プライと裏から1プライと金網で合計3プライに成るんですかね。外側の積層は下向きに貼り付けることになり、作業性が悪いです。


写真で見えると思いますが、袋状の部分の内側の板金は切りっぱなしと成っておりこれで埃や水分が溜まる心配がなくなりました。ただしリヤ室内の内装の内側部分がここに抜けているので、冬は寒気が入ってくるはずです。

次にパテを盛って仕上げに入ります。


ざっくり切り取ってしまったときは、どうなることやらと思いましたが、何とか形になりそうです。剛性も結構あり安心です。