足回りについて
車高調整
以前、ストラット外周に車高調整用ネジを溶接し、スプリングにトヨシマのスプリングを使って車高調整を作って入れていました。しかしこのスプリングは車高調に使うには長いため、ほとんど車高を調整できない状況でした。
調整できるようにするためには、短いスプリングを入手しなくてはなりません。しかし、どの位のスプリングレートを入れるべきかが判らないため、まずはトヨシマのレートを測定してみます。用意するものは体重計とパンタジャッキ。これでスプリングに加重をかけたときの短くなる寸法を測ることにします。今回は家の基礎とブロック塀の間にこれをセットして測ったところ、約2.5kg/mと言う結果が得られました。
もう少し硬い1.5倍程度で4kg/m位、さらに長さが150mm程度のスプリングを探していたところ、たまたま部品交換会でまさにその値、ただしID不明の物を格安で入手。帰って内径を計るとID64です。ストラットの皿はID65用なのでちょっと入りません。どうした物かと考えていると、某オークションサイトでID65のヘルパースプリングを入手することができたので、これで組んでみることにします。ヘルパースプリングを下側に入れ手つぶしてみると、ストラットの皿内側の高さより少しだけ低く、ちょうど内側のテーパー部分にID64のスプリングが入る感じになり、うまくいきそうです。ヘルパースプリングの重量がバネ下側になりますが、ここは軽いこともあり我慢しましょう。
他には、以前から準備してあったID65用(ラッキーなことにID64でも入ります)内径φ20のアッパーシートとBEATのバンプラバーで組み立ててみます。BEATのバンプラバーは長いため、半分に切って入れました。
組みあがったのがこれです。ピロアッパーは以前FD3S用の物を加工して作った物です
タイロッドエンド加工
(注意!ピロボール強度に問題が有るかも知れません)
車高を落としてからタイロッドが上に向いてしまい、このままでは具合が悪いのではと思っていました。
数年前のニューイヤーミーティングだったかでRSCのストラットキットを組んでいるN360が来ていて、これはストラットのタイロッドエンドがノーマルは上から付いているのが、これは下から付いていて具合が良さそうです。いつかこんな風にしたいと思っていました。 ストラットのタイロッドエンドが付く穴を加工して下からつけることも考えましたが、すでにノーマルのタイロッドエンドも欠品となり、その後のメンテナンスに支障があります。そこでこれをピロボールに変更ことで検討をしました。ところがタイロッド側のネジがM14細目ネジのためTHKのBL14Dというピロボールしか見つかりませんでした。このピロボールは写真で解るようにタイロッド側が雌ネジ、ストラット側はM14細目の雄ネジになっています。
ストラット側の穴をどうやってφ14に広げようか考えていたのですが、最大外径がφ14のリューターの歯で削ってゆくと、思いのほか鉄がさくさく削れ、あっという間に貫通しました。
それじゃと言うことで仮組したのがこれです。(左がノーマル、右が改造後)
ピロボールを取り付けるナットをセルフロックナットに変更し、完成です。ハンドルをロックまで切るとジャッキアップ時に干渉しますが、着地時にヘルパースプリングがつぶれれば干渉しなくなり問題ありません。
ストラットオーバーホール
ストラットのロッド部メッキはがれを直すのにメッキ代より安く程度のよいストラットを入手したのでO/Hついでに移植することにしました。ついでにリングナットからもれているオイル漏れも移植します。
リングナットを外すのが一苦労です。大きな万力があるわけでもなく・・・そこでしばし思案。足場パイプとそのクランプ金具を使ってみました。これで何とか外すことに成功!
所が外して分解してみると内部構造が違います。同じNⅢ用で入手したんですが・・・・。同じ構造だったらシムを増減させてダンパー調整できると思っていたんですが、できないことが判明。結局内蔵物をそっくり交換しました。
今回、ストラット内部のストロークを縮めるためのカラーを新調しました。今までは20mmのカラーでしたが、車高調を一番下げるとヘルパースプリングが入っていても遊んでしまいます。今回は40mmのカラーを作って入れました。以前の20mmのカラーは卓上旋盤を借用して作りましたが、卓上旋盤が借りられなくなったため建材?用のアルミパイプで作りました。外形φ25,t1.5のアルミパイプを切り出して使います。
リヤ回り
LN360の物を真ん中を切ってキャンバーを付けてます。さらに補強のため、足場パイプを2つに割いた物を被せて溶接しています。
ダンパーはミニ用スパックス。リーフは上からノーマル(短を上下反して)+トヨシマ(長短)。スプリングクランプはキャリー用でUボルトはジムニー用スズキスポーツ製の長いもの。さらにトー調整用に楔形金具(これもスズキスポーツ製)を使用。
この状態ではフロントに対して車高が高かったため車高下げブロック挿入したところリヤボトムするため、スプリング強化でトヨシマ(短)を追加とバンプラバーカットしています。同時にリヤのアクスルシャフトをノーマルに。