「苦しいときの神だのみ」ということばがあります。もちろん,困ったときに祈るのもよいでしょうが,祈りは,困ったときだけのものではありません。
あなたは,どうしてこの世に生きているかを考えたことがあるでしょう。命,身体,毎日の糧,自然の恵みなどは,全部,ただでいただいたものです。
どなたからいただいたのですか。どなたがこれらを造られたのでしょうか。
あなた自身やあなたが使用しているもの,すべてが神の恵みです。
祈ることは,まず,「神に感謝する」ことです。あなたがいただいたすべての恵みのために,神に感謝してください。
今ここにいること,健康であること,幸せであることを感謝してください。すべての物事に対して感謝の心を大事にすることは,古来より日本に伝わる精神文化です。
また,祈ることは「神を賛美する」ことです。雄大な自然,小鳥,花,子どもの素直さなど,すべての美しいものの中に,神の知恵と偉大さを感じとって,神を賛美してください。
さらに,祈ることは「神にゆるしを願う」ことです。これほどの恵みを受けたにもかかわらず,神を忘れたり,自分勝手に振る舞ったりしたことを思い出して,神におわびしましょう。
最後に,祈ることは,謙虚な気持ちで「神にお願いする」ことです。
あなたの悩みや必要なことを神のみこころにゆだねてください。神は,私たちの幸せを望んでおられる方なのです。
神はどこにでもおられる方です。すなわち,祈る場所はどこでも結構です。
でも,教会の静かな雰囲気の中ならば,さらに落ち着いて祈ることができるでしょう。平日でも,教会があいているときは,ひとりで祈りに行ってもいいのです。
神に祈ることによって,あなたの心は安らぎを見いだすでしょう。