5  イエスとは,どういう方ですか

 イエスは,私たちに神への道を教えてくださった方です。

 およそ2千年前,イスラエルのベツレヘムで貧しい状態でお生まれになり,およそ30歳で故郷を離れ,町や村をまわって人々に教えたり,不思議なわざを行ったりされましたが,そのわずか2,3年後の西暦30年ころ,十字架にかけられました。

 しかし,聖書が示すとおり,3日目に復活され,弟子たちに現れました。

 彼らに,全世界に教えを伝えるよう命じられたのち,神のもとへ戻られました。

 以下,宗教画でキリストの生涯をたどり,再臨までを俯瞰します。(出典 wikimedia.org/wikipedia/)

 右列の説明は,381年に制定された「二ケア・コンスタンチノープル信条」からの引用です。(訳文:2004年,日本カトリック司教協議会認可)

主は、

わたしたち人類のため、

わたしたちの救いのために

天からくだり、


Paolo de Matteis (1712)

聖霊によって、

おとめマリアよりからだを受け、

人となられました。


Gerard van Honthorst (1622)

ポンティオ・ピラトのもとで、

わたしたちのために十字架につけられ、

苦しみを受け、


Matthias Stom (1633-1639)

Simon Vouet (1622)

葬られ、


作者不詳 (18世紀)

聖書にあるとおり三日目に復活し、


Szymon Czechowicz (1758)

天に昇り、

父の右の座に着いておられます。


Garofalo (1510-1520)

主は、

生者(せいしゃ)と死者を裁くために

栄光のうちに再び来られます。

その国は終わることがありません。


Jehan Cousin le jeune (16世紀)

 イエスは,ご自分が旧約聖書で約束された「メシア・キリスト」,世の救い主,また,天のおん父がこの世に遣わされた「神の子」であることを宣言されました。

 ご自分の教えを「福音」,すなわち「よい知らせ」と呼び,それに従って生きるならば,幸せになれると言われました。

 次のようにも教えておられます。

「隣人を自分のように愛しなさい」 (マルコ12・31)

「人にしてもらいたいと思うことを,人にもしなさい」 (ルカ6・31)


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