9 修道院やシスターとは,どういうものですか
教会では,子ども・病人・老人の世話,教育,宣教,研究などのいろいろな活動が行われています。
このような活動には何よりも献身的に働く志を持った人が望まれます。
教会の中に,こうした目的のために働く有志の団体が,数多く生まれてきました。
教会の認可を得たこれらの団体を「修道会」と呼び,事業に従事するものです。
宣教,教育,福祉に一生をささげたい信徒は「修道者」となり「修道院」に住みます。
女性の修道者を「シスター」と呼びます。会によって服装は違いますが,修道会は,プロテスタントでいう宗派と違い,皆,同じカトリックです。
日本には,多くのカトリック系のミッション・スクールや社会福祉事業がありますが,これらのほとんどは,修道会によって設立され,その力で支えられています。
なお,世俗から離れ,修道院で祈りと仕事に従事して一生を過ごす修道会もあります。
たとえば,トラピストやカルメル会はそのようなものです。
大分教会大聖堂正面上,会衆席からみて右側にある聖像,「幼きイエスのテレジア」。
聖徳の誉れ高きシスター。聖人のひとりです。
「リジューのテレーズ」等とも呼ばれています。
15歳でカルメル修道会に入会。24歳で亡くなるとき,「私が天に上りましたら,地上にバラの雨を降らせましょう」と言い残しました。