6  マリアとは,どういう方ですか

マリアは,イエスの母です。

イエスを産んで育てただけでなく,十字架につけられたイエスのもとに立つほどの勇気のある方でした。

マリアは,救い主の母となるために,どんな人よりも神から恵みに満たされ,だれよりも,神とおん子イエスをお愛しになった方です。

そのため,教会の信仰の模範となり,私たちはその生き方にならうようにしています。

私たちは,マリアを尊敬し,神の前で取り次いでくださるように祈ります。それで,教会や家庭ではマリアの肖像を飾ったりするのです。

Title: The Virgin in Prayer

Date: 1640 - 1650

Artist: Giovanni Battista Salvi da Sassoferrato (1609–1685)

From Wikipedia

Title: Granduca Madonna  Date: 1505

Artist: Raffaello Santi (1423-1520)

From Wikipedia

 カトリック教会は,聖母が人々の救霊のために神と人々の間を仲介してくださることを明確に認識し,聖母を格別に敬愛しています。

 聖母が自ら地上の人々に働きかけることは,公表・公認された例は希少ですが,実際にあります。

 ルルド(フランス)・ファティマ(ポルトガル)・グァダルーペ(メキシコ)などの例が国際的に有名ですが,日本国内でも殉教地「乙女峠」(山口県)・在俗修道会「聖体奉仕会」(秋田県)の事例が,それぞれ現地を管轄する司教によって公認されています。

 なお,私たちは,イエスに従うように努めたすべての人々をも尊敬します。

 かれらが天国で神から愛され,永遠の幸せを得ていると信じるからです。

 その中でも,特別に模範的な人々は教会で「聖人」と呼ばれ,私たちはその取り次ぎを願い,その姿を見習うように努めます。

 日本の教会にも多くの聖人がいますが,その中で特に尊敬されているのは,日本に信仰をもたらした聖フランシスコ・ザビエルと,信仰のために長崎で殉教した26聖人です。