司教座聖堂
司教座聖堂(カテドラル)としての,大分教会
カトリック教会の聖職者として,キリスト教外の方々から一般的に連想されるのは「神父」でしょう。
神父は,正しくは「司祭」といいます。
そして,司祭の上下に,下図のような聖職位階があります。
「助祭」以上が,カトリック教会の聖職です。
日本のカトリック教会は16のブロック(大司教区又は司教区)に分けられ,それぞれに大司教や司教が在任しています。
大分県と,隣の宮崎県は「大分司教区」と呼ばれ,司教が大分教会の敷地内に定住し日ごろの聖務にあたっています。
このような,司教区(又は大司教区)の基幹となる教会のことを 司教座聖堂 (カテドラル) と呼んでいます。
カテドラルに在籍している信徒が,司教や大司教の挙行によるミサにあずかるのは,1年を通しても数回程度です。
ふだんのミサをはじめとする信徒の司牧は,その教会の主任司祭が中心になって行っています。
各地のカトリック教会では,祭壇付近の中央その他の主だった席は司祭席であるのがふつうです。
カテドラルでは(大)司教の席です。つまりカテドラルとは「(大)司教の座(席)がある聖堂」という意味です。
大分教会では,下の写真のように,中央の最も高い位置に席が設けられており,これが司教の席です。
司教は、その職務において「教区長」とも呼ばれます。教会法では教区長のいわゆる定年は75歳とされています。
司教が教区長を退いても、聖職位は司教のままです。
直近の大分の教区長は、1935年(昭和10年)の教区創立から数えて、森山信三司教で8代目です。
スルピス 森山信三 司教
1959年1月17日 福岡市生まれ
1988年3月 司祭叙階(福岡教区)
以来、福岡教区内の小教区主任司祭、幼稚園園長を歴任
2020年4月 カトリック中央協議会に出向
2021年4月 カトリック中央協議会事務局長
2022年4月5日 大分教区司教に任命(被選司教)
2022年7月3日 司教叙階、大分教区着座