第25回(2012/03/13)
2012年3月13日
「第25回樋井川流域治水市民会議」議事録
日 時 :2012年3月13日(水)18:30~
場 所 :福岡大学 文系センター棟15階第5会議室
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議題
1. 流域治水研究会の発足
2. 防災どんたく
3. 県の河川改修の進捗状況の報告
4. 卒業研究の報告①
5. 卒業研究の報告②
6. 卒業研究の報告③
7. 福岡川の勉強会
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1. 流域治水研究会の発足
発表者:九州大学 島谷先生
3月5日 九州地方整備局と打ち合わせ
内容:①流域治水の思想・計画
②要素技術:まず保水浸透土の性能評価
目的:流域治水を進めるための制度や技術を確立し国の施策に反映する
国:前向きに検討する
2. 防災どんたく2012 in 福岡市役所前広場 3月11日
発表者:福岡大学 半田さん
・東日本大震災復興支援イベント
・「防災意識の向上」をテーマ、「楽しみながら防災を身につける」をコンセプト
・防災カフェ、雨水ハウスの模型展示、パネル展示・説明、雨葉、ファニチャータンク
・福岡市市長もご来場いただいき、ハザードマップに興味を示された
・城南中学美術部と雨水タンクにペインティングし、城南中学校に設置
・ファニチャータンクの新キャラを角銅さんの孫が考えた
キャラは空をタンクかついで飛ぶ、地上に降りる、緑に貢献する犬、銘建より名前はメイクン(仮)、名前募集
【意見】犬じゃなきゃだめ?堰を造るビーバーはどう?
【回答】また考えましょう
3. 県の河川改修の進捗状況の報告
発表者:織田さん
現状:5月下旬、6月上旬までに完成するように進捗している
・船からの工事はじゅんちょうに進んでいる
・陸からの工事は鳥飼橋上流、城南区側おおむね完了している状況
・今週末から来週に中央区側にシフトする予定
・完成形は約80cm河床を掘り下げて、H21.7月の出水でもあふれない
【質問】地域住民も興味深くなっている、看板の終了日付をみると遅れているように思えるがどうなの?
【回答】当初予定よりは遅れているが、梅雨までには終わる
【質問】看板は?
【回答】看板は近いうちに書き換える予定
【意見】色々事情があるだろうが、きちんとしてほしい
【回答】わかりました
【意見】回覧板等で報告してくれるとさらに良くなると思う
【質問】工事では具体的にどう切り換えるの?
【回答】土を移動させる、一時的に両方水が流れるがせきとめた後ポンプで抜く
常時水は流れている
4. 卒業研究の報告①
発表者:福岡大学 矢野さん
「樋井川流域田島地区における氾濫解析結果に基づく避難経路評価」
目的:①内水氾濫と外水氾濫考慮した氾濫解析を行い,氾濫の状況を明らかにする
②避難時に住民が歩いて避難所まで避難できるか避難経路を評価する
結果:最大浸水深と流速で評価
1.氾濫解析の結果から、
・内水氾濫の影響から河川周辺以外の経路において
浸水深が深い経路が存在した。
・勾配の急でない平地において流速の速い経路が
見られた。
・住民の意識と一致していないと考えられ,十分な情報提供が必要
2.避難経路は時系列で氾濫を表現し、浸水しやすい
経路を明らかにする必要がある。
【質問】洪水のパターンによって経路が異なると思うが、パターン毎に比較して総合的にする必要があるのでは?
【回答】そう思う、国土地理院のデータが粗いので、実測が必要
【意見】連絡方法(警報時の)も検討してほしい
5. 卒業研究の報告②
発表者:福岡大学 長さん (代役 渡辺先生)
「福岡市水害ハザードマップの課題と今後の避難のあり方に関する検討」
目的:①避難所の現状を検証し,有効利用を考える
②城南区浸水ハザードマップを利用し,避難経路を考えると同時に問題点も指摘する
収容基準:一時避難所2.0㎡/1人,収容避難所4.0㎡/1人(福岡市地域防災計画より)
結果:
施設別収容可能人員
校区別の避難所の収容可能人員
九州北部豪雨時の避難勧告対象者
対象域一戸建て平屋の戸数
考察:①H21,7月の樋井川氾濫時にだされた避難勧告に対し,避難対象者は現避難所に収容不可であった
②一戸建て平屋の住民を優先して逃がすことで,避難所の収容可能人員を満たすことが出来る
③マップを用いて避難路を検討した結果,傾斜や水路等が問題点としてあげられる
【意見】校区をまたぐ方がいいと思っていた
【意見】最適な避難所,避難経路を提示してほしい
【意見】垂直避難が基本であると考えている
【意見】様々な選択肢を用意しておくことが必要
【意見】平屋の人をどうするのかを考え,校区を回り広めていく
6. 卒業研究の報告③
発表者:福岡大学 竪山さん
「人工芝にグラウンド新地下雨水貯留システムにおける雨水有効利用に関する基礎的研究」
目的:①改良地盤の長期的な透水性能を明らかにする
②貯留された雨水の水質および効率的な利用方法を明らかにする
結果:透水実験において
・長期的にもこの高い透水機能が維持されるため雨水流出抑制施設として実用性がある
水質実験において
・地上タンクに比べ地下タンクのほうが水質が安定
・施工後約1年はCaの溶出が懸念
・多少のAlの溶出も懸念
用途によってはそのまま利用でき,適切な処理により利用用途が広がる
【質問】浸透速度は1時間何mm?
【回答】20mm/時で飽和
【質問】どれぐらいがどれぐらいの頻度で浸透すれば水質は安定すると考えている?
【回答】Caは大丈夫だが,Alはまさ土の産地に依る
【意見】浄化設備込みのグラウンドを作って
【質問】水は腐ったことはないの?
【回答】腐ったことはない,腐らないと思う
【質問】根詰まりしないの?
【回答】来年調査し,結果報告する
【質問】タンクが小さいほど影響は大きいの?
【回答】よくわからない
7. 福岡川の勉強会
発表者:福岡大学 渡辺先生
「福岡川の勉強会復活第1回ミーティング」
場所:JR博多シティ10階I+J会議室
時間:4/14(土)13:00~17:00
市民の目から川を考える
川で取り組んでいる人が集合し,情報を共有する
第26回樋井川市民会議
4/27(金)18:30~
終了後懇親会をするかも・・・
雨水ハウス
3月中に雨水ハウス竣工,住み始めは4月,一般公開はGW
ぜひ見に来てください