第18回(2011/04/15)
2011年4月17日
「第18回樋井川流域治水市民会議」議事録
日 時 :2011年4月17日(金)18:30~
場 所 :福岡大学 文系センター棟15階第5会議室
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議題
1. 震災、雨水緊急提案
2. 角銅さん受賞
3. 鳥飼財産区について
4. 県土整備事務所の研究報告
5. 今年度の提言書についての報告
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1. 震災、雨水緊急提案
発表者:九大 島谷先生
・九州から震災被災地への提案に関する報告
・雨水貯留は簡単でしかも震災等の災害時の非常用水源として極めて有効である。
・震災復興に当たっては、緊急用水、流出抑制、環境用水を目的に各家、集合住宅、公民館、学校、体育館、病院、公園等に雨水貯留施設を設置することの提案。
・地面の中に貯水槽や砂利槽を設置する、雨水タンクを設置するなどが代表的な方法。
・現在、福岡では1世帯当たり6㎥を目標に雨水貯水を進めている。
・東日本の震災のために九州から発信していきたい。
・現在原子力発電の問題が水の問題より大きく取り上げられている。
・家の貯水は多目的に使える。
2. 角銅さん受賞の報告
発表者:角銅さん
・福岡県防災賞を受賞。
・安全な家づくりを使命に災害の時の対応もしていく。
・洪水フォーラムやカモメ広場での防災活動が評価されたのではないか(本人談)。
3. 鳥飼財産区について
・田んぼを半分売却し、そのお金を使い公民館を建立し、残ったお金は公民館に寄付した。
・鳥飼池は17000トンの貯水量がある。
・鳥飼池は掘り込み式で樋井川に流れている。
【意見】鳥飼財産区の利用決定権を調べたほうがいい。
【意見】名前を変えればいい。
4. 県土整備事務所の研究報告
(ⅰ)河口部の工事について
・河口付近、2月下旬から工事に着手している。
・ふれあい橋から百道浜橋まで船で浚渫を進めている。
・22年度工事は平成22年2月下旬~平成23年5月、23年度工事は平成23年10月以降進めていく予定。
・5月末までは土のうを積む緊急対応を行っている。
・破損状況の調査をし、破損しているものは取り換え。
・先月地元自治会に説明を行った。
・今後も説明会を行いながら進めていきたい。
【意見】土砂は土屋に売ったほうがいい。
【回答】土砂の再利用を検討している。
5. 今年度の提言書についての報告
発表者:九州産業大学 山下先生
・提言書は一昨年に県知事と市長に提案。
・県知事と市長が変わったことで、新しい県知事や市長に理解してもらう必要がある。
・比重の置き方の検討をしたい。
・6月下旬から7月上旬の水害フォーラムで提言をしたい。
<市長宛て>には
・流域治水担当課を設けてほしい
・雨水貯留浸透普及モデル事業
・雨水教育の実施
・公民館など避難所となる施設の積極的雨水貯留
・雨水センター設置への協力
・ため池の保全と活用
・姉妹流域の締結(東京・野川)
<県知事宛て>には
・ため池の保全と活用
・樋井川流域を流域治水のモデル地域として指定し、具体的な事業化を図る
【意見】
・雨水貯留とその利用と流出抑制の区別がはっきりしていない。
・行政の縦割りを1か所にしてほしい。
・知事や市長に流域治水の理解を深めてもらう。
⇒前の提言書と今回の提言書両方を提出する。
・城南区の治水をも考える必要がある。
・行政区分で分けて川づくりするのではなく、福岡市だけの川なので、福岡市だけですべきではという提案。
・条例化してほしいことを提案に入れてほしい。
・上流における遊水地の確保を提言書にいれるべき。
・具体案をもっと含むべき。(データの必要性)
・田島に田んぼをつくり、小学生の教育の現場として利用してみては?
【質問】プールの水の利用はどうなのか?
【回答】トイレの水の利用なら使える。また、雨水は膜処理で飲料水や風呂水として利用可能。
【質問】ハードがダメになったときどうするか?
【回答】ソフト防災を考える、水害の履歴を含めたハザードマップ等の見直しが必要。もう一度提言をする前に話し合いをするつもりである。
【質問】地域の人々にハザードマップの使い方教えるべきでは?
【回答】防災教育を公民館単位でする予定。地域住民と一緒にハザードマップを作るほうがより理解しやすいと考えている。
【質問】情報をどのように素早く伝えるかが問題ではないか?
【回答】災害時の避難地区の特定をする技術はあるので、行政がデータを渡してくれるかどうかによって可能か不可能かは決まる。