なぜ、雨にも負けず風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持つのかというと、
他の人や生物の役に立つためには、自らが健康である必要があるためです。
かといって身体に不具合を抱えている人が役に立たないというのではありません。
とりあえず今、この私が預かっている肉体を、私自身の「最高の状態」で管理することが大切なのだということです。
そして、欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っていることによって、他に安心感を与えます。
「欲にまみれていて、すぐに怒って何でも自分の思い通りに動かそうとするうえに、ほとんど笑わないような人」
に、近寄りたい人は、おそらくかなり少数派でしょう。 もしくはマニアかも?!
一日に、玄米四合と、味噌と少しの野菜を食べるのは、理由はいろいろあるでしょうが、
まずは無駄に殺生せず最低限の命の犠牲によって自己を生きながらえる必要があるという意味も含まれているでしょう。
無駄に食べないことは、身体上に無駄なサイクルを生まないため、代謝をあげる必要がなくなります。
代謝をあげるということは、命をけずる、ということです。
「代謝をあげて、脂肪を燃やし、若返る!」・・・・・・・・・いいえ、若返りません。
むしろ、どんどん老け込むだけです。
ちまたで流行するものはすべて、産業のために成り立っています。
たくさん食べる → 食産業の繁栄
だからやせたい → ダイエット産業の促進
食べ物を少量だけとり、代謝を遅くすることが、本来のyogaの目的です。
少しでも長く、責任をもって、この地球上で、「私にあてがわれた肉体」を使って、魂を預かり、成長させることが大切なのです。
あらゆることを自分を勘定にいれずに、よく見聞きしわかり、そして忘れないのは、
自分の欲で満たされていないので、いつも他を気づかっていられるからです。
他の幸せを考えることでいつも頭がいっぱいな人は、他を理解しようとする心の働きから、自然と脳の働きが活発になります。
逆にいうと、「自分の欲を満たしたい脳」は、刺激を求め続けるためにどんどんマヒしていくので、
脳の機能が退化してしまいかねないのです。