人間の特徴といわれている
卓越した「脳」。
この脳は
闘ったり
競争したり
破壊したり
奪うために発達したのでしょうか。
まぁいわゆる「罪」を犯すことを選択する人は
比較的アタマが良いとされていることも多いので、
そのために発達したのかもしれない、
と、言えないこともないですが笑
では本題。
大切な役割を与えられた
この「優れた」脳を持つ人間。
ヨガによる
宇宙的観点から言うと
「人間の脳」の役割はズバリ、
他のすべての存在をいつくしむことです。
脳が発達している人間は
ある意味では地球上で
一番「強い」のですが、
そもそも
「強い」 とは
いったいどういうことでしょう?
「強い」というのは
「勝てる」ということですが、
それは、自分の欲望に勝てる
ということもしかりです。
欲望で生きるのは、
他の生き物の役割です。
欲望とはつまり「本能」ですが、
本能で生きている生き物たちは
「選択」ということしません。
する必要がないというか。
なので、
「生き抜くこと」自体がその目的となり、
「他を優先する」という選択肢を
選ばない可能性が高いです。
ひるがえって、
いつでも 「選択」 し、
というよりも、
選択を「余儀なくさせられ」ながら生きる人間は、
自分以外のことを考えることができます。
たとえば
自分が死にそうなほど空腹で
いま手元に食料が手に入ったとしても、
隣の人が何も持っていなければ
それを分かち合うこともできます。
これを広げ、引き伸ばしていくと、
「自分以外」のことだけを考えて
奉仕の気持ちだけで生きることも可能となります。
強いものは弱いものを『制覇する』 のではありません。
強いものは弱いものを『守れる』 のです。
『どのように搾取するか』
を考えるために脳が発達したのではなく、
『どのように守り共存できるか』
を考える。
そのために脳が発達しました。
yogaは、
この「強さ」の実践に役立つ手段のひとつです。
それはなぜでしょう。
よく、「煩悩を絶つ」といいますが
「強さ」とは
「勝つ」と同義語ということから、
ヨガの実践で「欲望に勝つ」ことにも
つながれるからです。