“船”の取り扱い

「惰眠を貪るな

この“船”は再び得難い」

「人間という船を得たならば

それで大河を渡り切れ」

ブッダは

こう説いています。

乗り換え不可の、

たった一隻の

“自分”という船。

乗り換え不可の“船”」で

書きましたが、

自分の船がなければ

この世という海は

渡れません。

船体という

大きな部位(カラダ)が

どのような状態であるか。

そこの気づけて初めて、

それよりももっと深く微細で

精妙なココロや感情に

気がつくことができます。

感情にふりまわされて、

怒り、泣き、寂しがり、喜び、

一喜一憂するたびに

心臓はドキドキし、

自律神経が混乱します。

それを繰り返しながら、

内分泌系の働きは

順調に乱れていきます。

「感情」にふりまわされたくなければ、

まずその存在に

「気づく」ことから始める。

大きな“カラダ”に気づけないと、

小さく繊細な部分には

気づきにくいのです。

ハタヨガは、

その大きな動きに気づくための

とっかかりにすぎません。

「自分という存在」に気づいて、

それを自分がちゃんと

「操縦」する。

自分の船なのに

操縦できなければ、

一生

荒波に飲まれてばかりで、

ぜんぜん楽しめないですよね。

自分で操縦できて、

初めて

「クルージング」を楽しめるのです。