本当の「自由」

カントという哲学者が

このように言いました。

「したいことをするのは自由ではない。

なぜなら

感情や欲望に支配されているから。

したいことを我慢して

しなくてはならないことができる・・・

・・・・これが人間の自由だ」

たとえば、

『毎日が単調でつまらないからどこかに行きたい』

『いつも食事に飽きたからもっと美味しいものを食べたい』

『この仕事は面白くないから辞めて他の仕事をしたい』

世の中には

さまざまなイイワケがあります。

なぜ

毎日が単調でつまらないのか。

それは

刻一刻と訪れる変化に

気がつけないから。

なぜ

もっと美味しいモノを食べたいのか。

それは

いま食べているモノの味に

気がつけないから。

なぜ

その仕事は面白くないのか。

それは

自分の一挙手一投足に

真摯に取り組んでいないから。

人は生きている限り

「どのみちやらなくてはならないこと」

に囲まれて生きています。

どうせやらなければいけないことを

イヤイヤ行うと

「イヤイヤ」という周波数で存在してしまいます。

「イヤイヤ」という存在の仕方をしていると、

嫌だと感じさせてくれる状況が

近寄ってきます。

そうすることで

「イヤイヤ」な状況に囲まれて

生きられるようになります。

仕事をしているときも、

家族と過ごすときも、

どちらも「自分」です。

プライベートを切り分けて考える、

という生き方は

もうナンセンスです。

「自分」という存在が過ごすのは

同じ時間です。

仕事だろうが遊びだろうが

「存在の仕方」を変えない限り

一生

本当の「自由」は

訪れないでしょう。