「アンチエイジング」という言葉。
これが、流行から
今ではすっかり定着になりました。
でも、「アンチ」ってどうでしょう。
抵抗することですかね。
それは、
できればヨガで克服したいところの
「否定」的な捉え方なので、
今回は
別の方向から捉えてみようと思います。
ではどうすれば
「アンチ」な考え方をしないで済むか。
意外と簡単です。
ただ否定しなければいいだけ
です。
起こる出来事を受け入れて、
自然に流せるようになる。
これさあれば
「アンチ」する必要はなくなります。
「老い」というのは、ただの「変化」です。
変化を受け入れた人には
もれなく、
「ポジティブに歳を重ねられる」
というメリットがついてきます。
どんなにあがいても、
一生、
今後も、
これからもずーーーーっと
一瞬一瞬、
この瞬間でさえも、
トシは取り続けていきます。
どうせ取らなきゃいけないトシならば、
嫌がってないで
前向きに捉えたほうが
時間のロスは少ないです。
そもそも
「歳をとる」というのはどういうことでしょう。
それは
その歳にたどり着くまで得られなかった
「精神力」が身につくことです。
「老いる」という現象にともない、
人には様々な感情が発生します。
人生に対する寂しさや切なさ、
思い通りに動けないという焦燥感、
そして「若さという生命力」に対する劣等感や嫉妬などなど。
でもこれら、
実は大変に
「高度な感情」なのです。
こんな難しい、
ややこしい感情を受け入れることは、
精神そのものがオトナになっていなければ
とても難しいのです。
でもその代わり、
これらをクリアすることによって
内側がレベルアップしていくのです。
歳を重ねることによって培われていく
高度な感情に対応するチカラ。
これが、
歳を重ねることの醍醐味です。
でも、
これらの高度な感情がおし寄せてくるたびに
抵抗し続けていると、
せっかくトシを重ねているにも関わらず、
内側が育たないまま、
自然の、地球の法則によって
肉体だけが朽(く)ちていってしまいます。
さらに、
歳を重ねるに従って、
“老い”どころの騒ぎではなくなってきます。
最終的には
その先にある
「死という恐怖を受け入れる」 という
「難易度マックスの課題」
が自分の前に立ちはだかったとき、
これをいかにクリアできるかに、
自分の「人生の成果」があらわれるのです。
というわけで、
エイジング=若さを保つ
ことだけで捉えてしまわないようにしたいと思います。