2023年度7月号

令和5年7月1日

   さて,いよいよ1学期のまとめの時期となりました。子供自身が,これまでに学んできた内容を振り返り,成長や今後の課題を実感できるようにしていきます。

これまで,本校では,個別最適な学びや協働的な学びを一体的に充実させて、授業の質を高めているための改善を進めてきました。

改善のポイントはいくつかありますが,例えば,子供が自己調整学習ができるようにすることです。そのために,子供の興味・関心を引くような文脈で単元・授業をデザインしたり、やってみたいと思うような学習活動の工夫をしたりしています。また授業展開においては,授業の始めに,子供自身が学習計画をつくるようにしたり,毎時間のめあてをノートに書き,何のために学習するのかを意識化したりするといったことを大切にしています。授業の終わりには,時間のまとめと振り返りを行い,自分自身を評価し,成長を確かめられるようにもしています。 

さらに,主体的に思考することができるようにするため,どのように思考したらよいのか(思考の仕方)について,スモールステップでの指導を行っています。(思考の仕方については,各教科等の特質に応じた物事の見方ができること,また,比較・分類・関連付け等をしながら,論理的,統合的・発展的に考えることに重点を置いています。) 

これらに加え,基礎的・基本的な内容の確実な定着のみならず,知識・技能を活用する力をより伸ばすことができるよう,系統的・段階的な指導を行っています。例えば,算数科における「ITEM」,国語科における「論理エンジン」の活用などです。

これらの取組については,この時期に評価し,課題を明確にしなら,次の改善につなげていきます。このように,学習指導の改善を続け,子供が確かな学力を身に付けることができるよう,これからも尽力いたします。



校長   松本 博幸