2023年度5月号

令和5年51

   校庭の木々の緑が見るものの目に、優しい光を投げかけてくれます。子供たちは、新たな学年での生活を軌道に乗せ、目標に向かって様々な取組を進めています。

4月27日には、全校で1年生を迎えるセレモニーを実施しました。縦割りグループの構成を確認したり、楽しく遊ぶなどの活動をしたりしました。年間を通して、縦割りでの活動を行いますが、これは、上学年と下学年の子供たちが一緒に楽しく活動をすることを通して、豊かな心を涵養することをねらいとしています。

保護者会にて

    4月28日の保護者会には多くの保護者の皆様のご参加をいただきまして誠にありがとうございました。その際、学校経営の方針等をお伝えしましたが、こちらにもその内容を掲載させていただきます。

 教育関係諸法及び教育諸機関の指針、施策等に基づき、現代社会の要請に応え、21世紀を創造できる知・徳・体のバランスのよい心豊かな子どもの育成をめざし、全職員が原山小学校の職員であること、教育のプロであるという自覚と責任のもとに日々実践し、保護者・地域にとって信頼できる学校にします。
 本校は「つよい子 やさしい子 きらりかがやく子 の育成」を学校教育目標とし、知・得・体のバランスの取れた「つよい子」「やさしい子」「きらりかがやく子」の育成を目指します。この目標達成に向け、本年度も教育活動を充実させていきます。
 特に、重点テーマを、社会とつながる情報教育、情操教育、市民教育として、人に対する尊敬や思いやりの心や、市民性などの力も合わせて、お子さんの力を総合的に高めていくようにします。
 主な取組として、2つ述べます。
 1つ目は、学力向上に関する取組です。学力向上のねらいを、「 現実の社会の問題発見・解決につながる資質・能力を高めること」、「 読み・書き・計算・情報活用能力の基本的な力を高めること」、として、子供たちが問題発見・解決のプロセスを踏みながら学習できるようにします。
 また、本校は、印西市教育委員会の情報教育推進などの指定を受けており、授業時数特例により、各教科を横断的にカリキュラム編成をしつつ、また日課表のコマ数を週に1つ増やすことで、生活科や総合的な学習の時間を年間25時間増加させます。その時間において、社会の諸課題を解決するために必要なスキルを高める学習や、情報デザイン、データサイエンス、プログラミング、デジタルシティズンシップ等の学習を行います。低学年は、これらに加えて、英語でコミュニケーションする授業も実施します。

 取組の2つ目は、豊かな心の涵養に関するものです。

主なものを挙げますと、「考え、議論する道徳」の授業の実施、 定期的な相談やアンケートの実施、児童会を中心とした思いやりの心を育てる取組、音楽的活動や各種コンテンツ制作などの創造的な活動の実施、基本的な体の動きを高める活動の実施、手洗いやうがい、換気など、感染対策の実施などに取り組みます。

 3つ目は社会とのつながりを意識した学びに関するものです。SDGsを中心テーマとして、社会参加意識や他者共生、コミュニケーション力を高める取組や、デジタルシティズンシップの学びを系統的に行います。

 ここで、学力向上に向けた取組について補足いたします。
 本校は、普段の授業においても、社会や人との繋がりを大切にしたいと考えております。そこで、お子さんには、日常生活や社会の様々な課題に立ち向かい、解決していけるような生きる力を育むため、各教科において、お子さんが問題の発見、解決の過程を踏みながら学習を進められるようにしていきます。各教科の授業での問題発見解決のそれぞれの過程において、情報を集めたり、整理したり、分析したり、表現したり、基本的な技能を高めたりできるようにします。問題発見解決の過程で、様々な情報活用をするために、この4つの、思考スキル、日本語の論理スキル、プログラミング的思考、ICT活用スキルを高めるような活動を展開します。


校長   松本 博幸