2023年度12月号

令和5年121

  本校は、教科等横断的な視点で児童の情報活用能力を体系的に育成するため、「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマとして取り組んでいます。
今年度からは、「情報探究」として、総合的な学習の時間や生活科の一部でデータサイエンス、情報デザイン、コンピュータ・ネットワークなどの領域を体系的に学ぶカリキュラムを導入しています。このカリキュラムの一環として、コンピュータ・ネットワーク領域のAIに関する単元を設け、目標としては、子供たちがAIの特性を理解し、その活用の在り方を考えることができるようになる取組を実施しています。

5年生の生成AIを活用した学びでは、教育用対話型AIサンドボックス「&box Classroom」を使用しました。このサービスは、生成AIを活用した授業を行うために、「NPO法人みんなのコード」により開発されたもので、教師の監督の下で子供たちが生成AIと協力して学ぶことができる環境を提供しています。
子供たち早い段階から、対話型AIの回答の傾向に着目し、その特性を確認するための対話を行っていました。実際、子供たちが「&box Classroom」に書き込んだログは2500以上あり、この対話の進行状況が明らかになりました。対話の後、子供たちは生成AIとの接し方について意見を交換し、それぞれ自分の考えを深めることができました。

今後も、子供たちが高度な技術を「どのように活用すれば自分を高めることができるのか」、「どのような社会貢献につなげられるのか」という視点で考え活用できるよう、適切な学びを継続していく予定です。

人権週間

12月4日から同月10日までの1週間は「第75回人権週間」です。本校においても思いやりや差別を許さない強い心を育てることをねらいとして、この期間はもちろんのこと、4月当初から、「思いやりの心」や「かけがえのない命」について考え行動する教育活動を、継続的・段階的に行ってきました。

子供一人一人が自分や友達の良いところを見つけたり、自分や友達の良いところ探しの経験を生かして、どんな風に友達と関わりたいか、どんなクラスにしたいか等、学級会を通して子ども達に考えたりしています。このような活動を通して、児童一人一人が人権に対する意識をより一層高められるようにしています。折に触れて「思いやりの心」や「かけがえのない命」について考えるようにし、お互いを尊重しあえる人間関係を築くことができるような学校にしていきます


校長   松本 博幸